4月18日に帯広競馬場で行われた「ばんえい競馬」で“問題のシーン”は起きた。途中の障害を乗り越えることが出来なくて、競走馬が膝をつき、顔が砂にめり込むような状態となった。そこで騎乗していた騎手が降りて来て、馬の顔面を二度にわたって足で蹴ったのだ。結局、その障害を乗り越えることが出来なくて、レースは中止となった。その動画が拡散され「動物虐待ではないか」という抗議が多数寄せられた。確かに、そういう風に受け止められても仕方がない。昔は、こういった行為が“当然のように”行われていたらしいが、現代では“問題視”されるのは、当然と言えば当然である。まず「ばんえい競馬」は“一般的な競馬”とは違って、500㌔とも700㌔とも言われる荷物を橇に載せて走らせる。単に騎手が馬に乗って走る競馬ではない。しかも、そういった重い荷物を載せて走るだけならともかく、二つに渡る“坂道の障害”が用意されている。それを乗り越えてゴールまで到達する、というのが「ばんえい競馬」なのだ。だから、その障害の“坂道部分”では、ほとんどの馬が“一時停止状態”となる。どんなに早くやって来ていても、その部分は簡単にクリアできないのが、この競馬の“見所”といえば“見所”になる。通常の競馬と違って、馬本来の“速さ”だけでは勝負にならず、或る種の「運」と「騎手」の力量がものをいう世界のような気がする。但し、そうは言うものの、これを“一般の競馬”と同様に扱えるかは難しいところで、北海道の厳しい自然環境が生んだ“特異な競馬”で、その地域の人達が集まって“趣味的に行っている”分には問題なかったが、今日のように「全国放映」されるような状態にまでなると、事情は違ってくる。正直、私も競馬場に足を運んで観たことはあるが、なぜ“途中で止まってしまう”のか、その時にはよく理解が出来なかった。けれども、今となれば土台が平坦な道でも“運ぶのが難しい重さ”の橇を引いていくのだから、馬にとっては過酷な労働以外の何物でもない。もちろんレースなので、止まれば容赦なくムチ打たれる。確かに今のままでは“動物虐待”なのは間違いないので、少なくとも、もう少し“障害”の角度を低くして“楽にクリア”出来るようにしてやらないと、必ず中止に追い込まれていくだろう。
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