「自分は違っている」と思うと、見知らぬ人たちの“視線”とか“表情”とか“態度”とかが妙に気になるものです。ほんとうは「みんな一緒」と思うと、誰がどう見ようと、どう云おうと、どう捉えようと、気にならなくなるものです。実際、一見“それぞれが違っている”ように見える人間の「外の形」も「中の形」も、本当のところは「みんな一緒」で、それに気付いていないだけである場合が多いものです。「違っている」ように錯覚しやすいのは、時間軸での捉え方が「今」だけで観ているからです。空間軸での捉え方が「そこ」だけで比較するからです。そういう風に「今」や「そこ」へのこだわりを捨てて、自分を“天空から客観視”してみると、意外なほど“自分の姿”は目立たなくて、誰もに似たような部分があって、それぞれに弱点や欠点や苦悩があって「みんな一緒」に見えてくるものです。「今」や「そこ」を頭から外してしまえば、こんなにも“自由で普通になれる”ことに改めて気付かされるのです。
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