ロシアの“ドーピング問題”で、68人の陸上選手たちが参加できないことになったらしい。もっとも、それ以外に関しては基準さえ満たせば“出場OK”のようなので、関係者は一安心といったところだろう。毎回のように“ドーピング選手”が出て来る。そこまでしてメダルを取りたいのかとも思うが、国によってメダル獲得者は、その後の“人生が保証される”ところもあるから、或いは“国家の威信”が掛かっているところもあるから、不思議ではないのかもしれない。確かに、日本でもメダルが有る無しではマスコミの扱い方が違うから、それに“報奨金”の獲得もあるから、必死となるのは当然なのかもしれない。ただ本来のオリンピックは、“参加することに意義がある”アマチュアの競技大会だったはずだ。もはや、そういう“面影”はなくなってしまった。今やオリンピックは“巨大マネーが動く舞台”と化していて、“平和の祭典”などという言葉からも程遠い。都知事選から「東京五輪」の言葉が消えたのは、都民の関心がもはや“そこ”にはないことの表れだった。実際、現在のような情勢になってくると「リオ五輪」に「イスラム国」は“参加するのか”という心配の方が先に立つ。不謹慎な“冗談”として語れば、館内のどよめきの中で「イスラム国」が入場し、観客めがけて“銃を乱射する”という恐怖のシナリオを、笑い飛ばせないのが怖い。せめて「東京五輪」のころまでには“平和の祭典”に戻せるよう、額をこすりつけて祈らなければ…。
オリンピックを「平和の祭典」というふうな表現をしていたのはいつだったろう。いや、今でもだろうか。まさか、もう誰もそんなことは信じない。いろいろな意味で、オリンピックは汚れてしまった 続きを読む
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