“人種の違い”というものを感じさせられる時がある。昨日、アメリカから入ったニュース映像は正にそんな感じだった。何しろ、高校生たちを乗せた「スクールバス」の車内で女子高生同士のけんかが始まったのだ。スマホを壊された女子高生が、壊した女子高生に弁償代を請求したことから事件は起こった。いきなりパンチが顔面に飛んだ。数発殴られた後、劣勢だった女子高生が今度は反撃に出る。バスの車内で、本格的な取っ組み合いと殴り合い。しばらくは誰も止めない。どうにか治まったかなという段階になった時、双方ともどこかに電話し出した。やがて、バスは一台の車に横入りされ、強引に停車させられる形となった。すると、何やら喚きながら、ハンマーを持った女性がバスの扉を車掌に空けさせようとする。車掌は拒否した。すると、怒った女性はバスの扉を割ってしまおうとハンマーで叩き始めたではないか。騒然とする車内。それでも、車掌は扉を開けず、強引にバスを発車させた。だが、ハンマーを振り回しながら女性の方も対抗する。そうしているうちに、車内で先ほど殴り合っていた片方の女子高生が、今度はわめきだし、車内にあった箒を使って窓を叩き壊そうとする。またしても取っ組み合いが始まる。おさまりが付かないので、バスを降りたいと喚く女子高生を車外に出すと、ようやく平安が訪れる。まるで、ドラマを見ているようだ。何しろ、向こうの女子高生は大柄でむっちりしている。ヘビー級のボクサーのようですらある。もちろん、私服で日本のように制服など来ていない。派手にパーマをかけたり、染めたりしている。実は、車外に出た女子高生と、バスを襲った女性とは母娘で、どうやら娘からの電話でケンカに加勢しようとしての犯行らしい。それにしても、ハンマーを持って喚きながら車内に入り込んで来ようとしたなら、誰だって恐怖を感じるだろう。スマホを壊したとか、弁償しろとか、殴り合っても誰も止めないとか、ハンマーで襲って来るとか、どうも日本人とは違うようで……。
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