一国を率いるリーダーには、それなりの“品格”が求められる。もちろん、そういう法律や規約があるわけではない。ただ多くの人達が暗黙の中で、そう認識している。フィリピンの現大統領ドゥテルテ氏とアメリカの現大統領候補トランプ氏は、そういう意味で誰しもが首をかしげる。特にドゥテルテ氏は、現アメリカ大統領オバマ氏に対し「地獄に落ちろ」とまで発言している。ちょっとひどくないか。過激さは日々増していて「ヒトラーは300万人のユダヤ人を殺害した。フィリピンには300万人の麻薬中毒者がいる。私も喜んで殺したい」に至っては、唖然とするばかりである。実際、彼が大統領になって以降、既に麻薬がらみで3000人が殺害されている。もちろん、そのあまりの強硬さは米国だけでなくEUからも批判を浴びているが「地獄はすでに満杯だが、EUを恐れる理由などない」と切り返す。この人、大丈夫なんだろうか。一方、この大統領に比べれば、まだ“可愛いもの”と言えるのがトランプ氏だ。先ごろ、18年間にわたって“正当(?)な税金逃れ”をしていたことが発覚、それを「優れた実業家の証」であると自己弁護する。アメリカの戦没者遺族への批判。中絶した女性に罰を与えよという主張。自らポルノ動画に出ていた過去。中米移民への侮辱発言。自ら経営する会社で女性の容姿で解雇を言い渡したなど…なんとも「世界の看板・アメリカ」のリーダーとして、あまりに“品格”がなさすぎるというのが誰しも感じるところだ。そのトランプ氏だが、最近はどうも旗色が良くない。やっぱり“品がない”のが祟ってきたのか。それとも、少しだけ“過激さ”を控えたので、その分支持が低下しているのか、トランプ氏も解らないが、アメリカ国民が熱狂する“ヒーロー像”というのも、今一つ日本人には理解しがたい。
オリンピックを「平和の祭典」というふうな表現をしていたのはいつだったろう。いや、今でもだろうか。まさか、もう誰もそんなことは信じない。いろいろな意味で、オリンピックは汚れてしまった 続きを読む
ときどき“ややこしいこと”をする人がいる。そしてそれが妙に注目を集めて、欧米においては“寵児”として人気者になったりするケースも多い。そういう人物の一人が「アヤ・ナカムラ」だ。果た 続きを読む
わたしは動物たちに関して詳しくないのでわからないが、犬は「飼い主」を求める性質を持ち、猫は「飼われた家」を求める性質を持つ、ということは知っている。つまり、どこまでも飼い主を捜し求 続きを読む
国家の“経済運営”に大きな役割を果たすのが中央銀行の「利上げ」と「利下げ」の決断だ。現在、その「利上げ・利下げ」の両方で、日本とアメリカ…それぞれに“決断の時”が訪れようとしている 続きを読む
近年、アスリートたちの“早熟化”が進んでいる。あらゆるスポーツの分野で、幼い頃からの“英才教育”とでもいうか、特別指導が行われていて、それが実を結んで、早くからその能力を存分に発揮 続きを読む
世間の9割方が、今回の米大統領選は「トランプで勝負あった」と見ていたのに、ここにきてバイデン現大統領が「撤退」を表明。現副大統領である「カマラ・ハリス女史を推す‼」と方針転換した、 続きを読む
“時代の変化”はどうしようもなく、やって来る。それは誰しもが経験することで、どの年齢の人たちもが、いずれは感じるようになる。問題は、その変化に“自分を合わせて”生きて行けるかだ。こ 続きを読む
異常気象というのは、時として思いもかけぬ「発見」をもたらす。ブラジル南部を襲ったのは記録的な豪雨だった。それによって多数の地域で洪水とか土砂崩れなどが起こったのだが、それによって視 続きを読む
その名前は確かに父親が日本人であることを物語っていた。ファビオ・トシロウ・キクオ氏(42歳)は、6年間交際した相手であるブルーナ・ビジャリーニさんとの結婚式を無事に終え、翌々日には 続きを読む
第171回目の直木賞が、一穂ミチ氏に決まったという。最初は同人誌でボーイズラブ小説を手掛けていて、それが編集者の眼に止まり、近年、一般小説に転向していった作家らしい。それは良いのだ 続きを読む