先週からテレビ東京系「WBS(ワールドビジネスサテライト)」の時間枠が移り、テレビ朝日系「報ステ(報道ステーション)」と同じ時間枠へと移った。テレビ東京としては、新たに佐々木明子アナや田中ひとみアナを投入して、視聴率争いに出た、と言ってもいい。元々テレビ東京は「日本経済新聞社」を背景に成立している放送局で、テレビ朝日が一応「朝日新聞社」を背景としているより“強固な関係性”にある。したがって、ビジネスニュースに関しては絶対的な自信を持っている。ところが、日経新聞の読者にはお年寄りや企業経営者が多く、朝には強いが夜には弱い。真夜中まで飲み歩いている経営者は少ないのだ。したがって午後11時スタートの「WBS」では本来見てくれるべき人達になかなか“視てもらえない”ということが多かった。そこで思い切って「報ステ」の時間枠にぶつけてスタートさせる方針に切り替えた。その初週の視聴率数値が出た。残念ながら、両方の“ニュース番組”とも視聴率自体は、そんなに変化していない。ただ、その内訳は大いに違っていたようで、ビジネスに関心の強い人、会社経営者、自営業者では、明らかに「WBS」の方に軍配が上がっているようだ。元々「テレビ東京」の番組はそういう人達に“好まれる番組”が多い。昔から電車通勤の人達で、それなりの出世や成功をしている人たちは日経新聞を読み、出世に関心のない人たちはスポーツ新聞を読む、と言われている。同じようにTVのニュース番組でも“ビジネス”や“経済”に感心の強い人達は、テレビ東京の「WBS」を視て、普通の暮らし向きに感心の強い人達は「報ステ」を視る、という風に変わっていくかもしれない。近年はTOKYO MX「5時に夢中!」のような“個性的なニュース番組”も出てきている。純粋なニュース番組とは言えないかもしれないが、“さまざまなニュース”を取り扱っていることは間違いない。私は、同じニュースでも“さまざまな取り扱い方”があって良いと思っている。どのテレビ局でも“同じニュース”を“同じ角度”からだけ伝える時代ではなくなりつつある。「多様な生き方」を認めるのであれば、もっと“偏った意見”とか“見方・考え方”とかがあって良いし、編集の仕方があっても良い。例えば、午後四時台から流している“情報番組”を視るのは、大きく分ければ“専業主婦”と“夜のお勤め”の女性達が多い。そうだとすれば、完全にどちらかに的を絞ったニュース・情報番組があっても良い。ビジネスニュースも、完全にビジネス・経済・経営者に特化した形にしてみるのも、面白いのではないだろうか。
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