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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「一時期」だけで人生は推し量れない


今年7月16日に起きた「神戸5人殺傷事件」の容疑者に対し、これまでの祖母殺人容疑に加えて祖父殺人容疑でも“再逮捕”されるらしい。この事件では実母も殺すはずだったようだが、母親は自宅を飛び出したことで全身打撲の重傷で何とか助かった。容疑者・竹島叶実は電子専門学校を優秀な成績で卒業したが、実社会での勤務が上手く行かず、半年ほど前から無職になっていた。母親とだけでなく、祖父母とも一緒に暮らしていたことで、定職に付けないことで精神的に追い込まれていたのかもしれない。本人は、殺人に関しては認めているが、その動機に関してはハッキリとさせていない。家族を殺傷したのち、彼は近くの神社へと向かい、その途中で無関係な女性二人も殺傷している。自暴自棄となって衝動的に行われる犯罪の典型と言えるかもしれない。彼の人相を見ると、眼、眉、鼻、口、耳と、顔を形作る“部品”の全てが小さい。こういう人相の人は普段、自分の感情とか想いとかを、あまり口にしないものである。人一倍さまざまな感情や想いを抱きながら、心底信用した人以外には“自分を見せる”ということを嫌う傾向が顕著である。その結果、ストレスを溜め込むようなことになりやすい。顔を印象付ける五つの部品のうち、せめて二つくらいは“大きく明確な部品”を持っている方が、世の中に適応しやすい。全部の部品が小さすぎると、顔の印象そのものも“ぼやけたもの”となって、妙な言い方だが“その他大勢”に紛れて生きていく分には良いのだが、自己主張が必要な分野では“取り残される”可能性が強いものである。おそらく、彼は“対人関係”が苦手だったのではないだろうか。どんなに知識や技術が優秀でも、人との関わりが苦手な人は実社会において躓きやすい。ただ躓きやすいのだが、それを何んとか乗り越えると、徐々にその人が持っている“長所”や“能力”が組織の中で迎え入れられるようになっていく。何事でも時間が必要なタイプなのだ。彼が、もし、人生が“長丁場”であることを理解し、身の置き所がないような現在の状況を“一時的な試練”だと割り切ることが出来れば、おそらく、今回のような悲劇を起こさずに済んだような気がする。人生の“一断面”だけを切り取って、自らを“不運”とか“不幸”とか捉える人が多すぎる。通常、80~90年間生きていく“長丁場”においては、数年間の“不遇の時”は後になれば一瞬でしかないのだ。

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