誰でも“自分に近い人”に対して「親近感」を覚えるものです。自分とは“異なる人”に対して「尊敬」はあっても、親近感は抱けないものです。“自分に近い”と感じる一番の決め手は「価値観」です。人生もろもろの考え方、感じ方、捉え方の“一致”や“類似”で、同じような感覚を持っていれば、或る種“安心感”を持って、その人に接することが出来るからです。もう一つは「境遇」です。自分と似たような“生い立ち”や“家庭環境”や“時代背景”を持つ場合、それから自分の現在の状況が“その人の過去の一時期”と重なっていれば、共感性とともに“今後も重ね合わせられる”可能性を感じるものです。したがって、そういう人の「解決策」や「成功の秘訣」や「人生の導き」には反発を覚えず“素直に従える”ことが多いのです。全面的には従えないとしても、その一部は“取り入れていく”ケースが多いものです。実際、そういう形から“困難”に立ち向かい、或いは“苦境”を乗り越え、“性格”を変え、“運命”を変え、“幸福”を掴んだ人が少なくありません。結局、自分が「重ね合わせられる人」こそ、自分を救い出す一番の「鍵」を握っている人だといえるのです。
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