アメリカ大リーグで活躍するダルビッシュ有氏に対して、ツイッター上で「イラン人」という表現を使った投稿者に対して「まず俺日本人だし、ずっと日本で育ってきてるから、冗談でも日本人じゃない的な言い方をされるとうれしくないよなぁ」と反応し、続いて「そもそも完全な純血ってどれぐらいいるんだろうか」と疑問を投げかけている。なるほど、彼自身はそういう風に思っていたのか。私は日頃の彼を良く知らないが、何となくの印象で言えば、高校球児として騒がれ出した当初は“田舎もん”的な雰囲気が強くて、どちらかと言えば“無口な少年”のように思えた。日ハムに入った当時も、東北訛りが抜けていなくて“素朴な青年”という印象だった。それが、いつの間にか美女と結婚し、日ハムのエースとなり、離婚して話題となり、優秀な成績で大リーグへと旅立った。そして大リーグでも活躍して外見的にも逞しくなり、その発言も明確になっていった。再婚相手も意外だったが、今度は順調なようである。この頃から、おそらく一般の日本の方達にとってはダルビッシュ氏の「明確な物言い」が、時として“日本人離れ”しているように感じられ始めたに違いない。けれども、人は年齢によっても、暮らしている環境によっても、性格を徐々に変えていく。彼が少しづつ“アメリカ的な個性”を身につけたとして不思議ではない。それこそが、おそらく「イラン人」との“斜め的な観方”になったのだろう。そして、そういう観方に対して「俺日本人だし…」と反論したところが大変興味深い。人種のルツボである「アメリカ」の中で、彼は「日本人」として「世界のサムライ」として頑張っているのだ。日本から世界に飛び出して活躍する人の多くが、嫌でも「日本人」を意識する。そして一度は「人種」や「民族」というものを考えさせられる。人種差別が横行する国では、それが当然なのだ。特に今のアメリカは「アメリカ第一主義」を旗印に掲げる大統領が仕切っている。いや、アメリカだけではない。ヨーロッパでも、それぞれの国が「人種」や「民族」というものを改めて重視し始めている。これに「宗教」というものも絡んで、近年までは当然のように叫ばれた「世界は一つ」という表現がしぼみつつある。どこをどう探しても「世界は一つ」になれそうもない。私なども「地球人」と「宇宙人」との間に産まれたハーフだが、ずっと「地球人」だと言い張ってきたが、もう、そろそろ限界なのだろうか。
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