舛添問題は、結局「辞任」で終了した。アメリカのトランプは、無差別テロのせいで不支持率が高まり「銃規制」に梶を切らざるを得なくなった。英国のEU離脱問題は、声高に叫んでいた女性議員が撃たれたことで過激な行動がとれなくなった。世の中には、さまざまな形で“しくじる人たち”がいて、それが反面教師となって“正される人や物事”が出てくる。全国の知事や市町村長の多くは、今回の“舛添問題”が自分にも降りかかる可能性があることに気付き「正さなければならない…」と内心思ったに違いない。国会議員に与えた影響も大きいと思われる。ましてや次の都知事に与える影響は計り知れない。二人の都知事が、相次いで“金銭疑惑”で辞任したのだ。しかも、そうとうに世間からたたかれ、それまでの“名誉”を剥奪されるような形での辞任となった。次にあのポストに座る人は、こと“金銭面”に関しては“都民の視線”が厳しく注がれることを覚悟しなければならない。ほぼ同時に行われる国政の参議院選挙にしてもそうだ。立候補者たちは“身ぎれい”にしておかないと、あとになって総攻撃を受ける可能性がある。今はだれもが「文春記者」となりうる時代で、すぐ「ツイッター」とか「ブログ」などで報道される。嘘を通せないのだ。最近の“しくじり先生”たちは、確かに「反面教師」となって、税金を用いる職種の先生たちにとって大きな規制をかける役割を果たしたに違いない。ただ「政治」って、本当にそういう“清廉潔白な人物”なら、立派な仕事を果たすのであろうか。後々の世から見ても評価できるような大きな功績を残すのであろうか。近年、政治家・田中角栄を再評価する風潮があるが、彼は生前“金銭疑惑”で「文春」から総攻撃を受けた人物であった。実は私たち誰もが“運命のしくじり先生”として、人生を歩んでいるのかもしれない。
彼がTVに出始めた頃、わたしは彼の発言に対し「それはないだろう」と思うことが多かった。それに、どこか人間としての“冷たさ”を持っているようで、その部分も私には好きになれなかった。た 続きを読む
たまたま2人の人物の新刊書と、それにまつわる自伝的なインタビュー記事を目にした。その一人は元将棋棋士の桐谷広人氏であり、もう一人は元プロレスラーの赤井沙希氏である。元棋士7段であっ 続きを読む
「北朝鮮」という国は、ほんとうに解からない。11月29日は北朝鮮で航空隊が創設された記念日「航空節」だが、それに合わせて金正恩氏と“その娘=ジュエ”氏とが空軍司令部を訪れたと報道さ 続きを読む
通常、政治家が“新党”を結成すれば、なんとなく一時的ではあっても“新鮮な雰囲気”が漂うものだ。ところが、今回の新党結成の記者会見は、そういう“新鮮さ”というものがまったく感じられな 続きを読む
単身者や核家族が多くなったことで、ペットを飼う人たちが増えている。犬や猫だけでなく、近年は“さまざまな生き物”をペットとしている例が多い。彼らのほとんどは、そのペットを「家族」とし 続きを読む
ときどき歴史上の人物が、歴史遺産的な事柄に対して貢献していた事実を知る。今回の貢献も、地味だが貴重な貢献と言える。ユネスコの「世界の記憶」国内候補として文部科学省が「三種の仏教聖典 続きを読む
人は最終的に“自分の居場所”を求めて生きて行く。どんなに恵まれた環境でも、そこに“自分が居ない”と思えば、その中で“倖せ”を実感することはできない。人は、本能的に“ここが自分の居場 続きを読む
歴史というのは、時として“逆戻り現象”を生み出す。日本は昭和初期(1920年代後半)の頃、結婚の7割以上が“お見合い”によるものであった。それが徐々に“恋愛結婚”が増えていって19 続きを読む
昔から「死人に口なし」というが、わたしは前から疑っている。ほんとうは死人でも“口がある”場合があるような気がするからだ。特に、殺人事件とか予期せぬ事故に巻き込まれるとかして亡くなら 続きを読む
作家の伊集院静氏が亡くなった。わたしがこの人に注目したのは、彼がまだ作家デビューしたての頃、たまたまその履歴に作詞家としてのペンネームがあり、その名の方で想い出す作品があり「おもし 続きを読む