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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「変貌した男」を演じる俳優・沢田研二⁉


主役として出演予定であった故・志村けん氏の代役に歌手・沢田研二氏が決まった。なかなか興味深い人選である。沢田氏の方から買って出たのか、或いは監督の山田洋次氏の方から依頼したのか知らないが、いずれにしても“単なる代役”とは根本的に異なる。ましてや、この作品で演じられる主人公は「ダメオヤジ」の設定である。そこが良い。近年の沢田研二は、若いころと違って、決してスマートなアイドルではなくなった。むしろイメージ的には「ダメオヤジ」に近い。だから、今の沢田研二であれば、“家族から見放されたギャンブル好きの親爺”でも違和感がない。昔、映画に携わっていた男…という設定も符合するから、山田洋次監督がどこまで沢田氏の“ダメっぷり”を引き出せるかにもよるが、決して単なる友情出演などではない。或る意味で“新たなコメディアン”が誕生するかどうか、そういう意味でも興味深い作品となる。この作品は二部構成になっていて、そのダメオヤジの若い頃は若手俳優・菅田将暉氏が演じる。つまり、年齢を経たことで、そして人生上の変化があったことで、人は“変わっていく”ということを暗黙のうちに物語る作品でもある。若き日の“恋のライバル”が登場する点では「男はつらいよ」にも共通する作品だ。沢田氏は38年前、山田洋次氏の「男はつらいよ」で今の奥さんと出逢った。そして少し“不倫の期間”を経て、後に正式に結婚した。そういう意味でも山田洋次監督は“人生を変える”きっかけを作った人物である。志村けん氏とは“コントで多数共演した”のだが、そしてなかなかのコメディアンぶりも発揮したのだが、なぜかアイドルのイメージは崩れなかった。容貌が邪魔をしてコメディアンとして変貌できなかったのだ。今なら、十分に“ダメオヤジ”でも演じられる。むしろ、志村氏よりも“ダメオヤジ”っぽくなれるかもしれない。若き日を菅田将暉氏が演じるのも良い。若き日の沢田研二氏からすると少し“甘さ不足”だが美男という点では合格点かもしれない。運命は変わる。人生は変わる。それを説教臭くなく感じさせるのが山田洋次氏なのだ。
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