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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「夜の店」が“消えていく”時代がやって来た⁉


2024年上半期の「バー、キャバレー、ナイトクラブ」の倒産が、過去10年で最多の件数になっているという。「夜の街」が衰退し始めている…というのだ。実質的には“コロナ禍”の時からの現象なのだが、去年までは“コロナ支援金”というものがあったので倒産しにくかったのだ。それがここにきて“支援金”が打ち切られたことで一気に倒産件数が増えてきたというわけだ。ただ、それだけが原因なのかと言えば、そうとも言えない。会社員の実質賃金が“伸び悩んでいる”こと、企業においての“経費削減”で飲食店に関わるような経費が削られていることも大きい。そして、もう一つ、実はこれがいちばん問題なのだが、若者たちの「夜の街離れ」「アルコール離れ」というのが深刻なほど大きい。いまの若者たちにとって「夜の街」は“無意味なところ”になり始めている。昔は“癒しを得られるところ”の代表的な存在だったのだが「セクハラ」「パワハラ」「カスハラ」などが定着するようになって、男性たちは“そういう店”に足を運びにくくなった。ハッキリ言えば、元々“夜のお店”というのは“そういうこと”を多少は行っても良いお店……というような認識や感覚が客側にはあった。けれども今や“そういうこと”は許されない状況に変った。ちょっと肌に触れただけでも「セクハラ」として摘発される。どこにも触れなくても、言葉だけでさえも、うかつな冗談は「セクハラ」と認定される。昼間の会社内はもちろん、昔は許された“夜のお店”でさえも、許されなくなってきた。そうなると、若い人たちはもちろんのこと、中年以降の男性たちも「夜の街」から足が遠のくことになる。それなら、早めに家に戻って好きなYouTube動画でも視ている方がマシだということになる。或る意味では、当然というか、致し方のない状況なのだ。ただ本当にこれが“正しい在り方”なのかと言えば、わたしにはやや疑問だ。古今東西歴史を紐解けば、大昔から人間たちの行なってきたことはそんなに変わらない。そういう視点から言えば、やはり「夜の街」や「夜の店」が反映している方が、その街や国の経済は繫栄している。それに、人と人の交流にしても、そういう方が交流が活発で喜怒哀楽の豊かな社会を形成している。もちろん、そういう中で“悪い事”も行われたりするので称賛は出来ないが、少なくとも社会形成の一環として「夜の街」や「夜の店」は“妖しい輝き”を放っている方が“豊かな国”のような気がするのだが……。
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