昨日は「スーパームーン」で同時に「皆既月食」ということで多くの人が“夜空”を見たらしい。私も窓から「満月」は確認したが「皆既月食」は見ていない。「月食」や「日食」は“古代人”が恐れた現象で、さまざまな神話・伝説が生まれた。確かに、科学など無視して考えると、満月が“赤くなる”なんて気味が悪い。満月がいつもより“14%も大きくなる”なんて何となく怖い。古代人たちが恐怖を抱いたのは当然だった。今月は、一か月の間に二回「満月」がやって来た。普通に考えると、一ヶ月に二回はおかしいように思うが、われわれが使っている暦は「太陽暦」なので、月の現象には何ら関係がない。こんなに日本人が“月の変化”に過敏なら、もう一度「太陰暦」に戻してしまった方が良いのではないだろうか。そうするとアラビアの諸国のように「新月」で“月の見えない夜”は必ず「一日」となり、「満月」になる夜には必ず「十五日」となり、“十五夜”の行事も行いやすくなる。昔から伝わっているほとんどの“行事”や“神事”というのは、本来「太陰暦」に沿って作られたもので「太陽暦」に変えると、本来の意義から言って“おかしな行事”がいくつも含まれている。農作業なども「太陰暦」を活用すると種まきや収穫の開始時期を定めやすい。そういう点で「太陰暦」には“生活暦”的な要素が大きかった。イスラム教徒が多く、宗教行事の多いアラブ諸国は現代でも「太陰暦」である。彼らの場合、地域的に季節的な変化が少ないので、純粋な「太陰暦」で一年を“354日間”として巡らせる。日本など季節的な変化の多い地域では「太陰太陽暦」といって、基本は太陰暦だが“季節調節”を加える形を採用し、数年に一度「閏月」というものを加えた。したがって毎年、似たような季節に正月が来る。中華圏では、現在も民間ではこれを用いているので正月が毎年変動する。日本人は、どちらかと言えば“情緒的な民族”で、生活様式は欧米型だが、“月の象形”に沿った感覚を抱いたまま生活を送っている人も多い。いっそのこと「民間暦」として「太陰太陽暦」の“復活”を決めた方が、商業的にもプラス効果が大きいのではないだろうか。
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