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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「年商3000億」目指す「東京かあさん」の行方


「蛙の子は蛙」というが、確かに“血筋”というものは生きている…と感じることは多い。父親が“会社経営者”の場合、ごく自然に“そういう方向”へと導かれていくことは多い。もっとも、性格が“人生を創る”という場合もあって、まったく関係のないところから抜きんでて来た方が“飛躍的な成功”を勝ち取る場合も多い。つまり、どちらの場合もあるので最終的には本人次第ということだろうか。「歴史アイドル=歴ドル」として一時期ブレイクした小日向えり氏は、2020年5月に“芸能界”から完全引退をした。既に2017年から始めていた事業が軌道に乗って、土日だけに縮小していた芸能活動も難しくなってきたからだ。彼女の場合、父親も叔父も会社経営者で、幼い頃から、何となく自分も大人になったら会社経営をしたい、という漠然とした“想い”があったようだ。ところが、現実には十代後半から“芸能活動”を始めていて、なんとなく「歴史に興味がある」と言っていたら“歴ドル”という名称を与えられ、その方面での需要が増えていった。それでも、幼い頃からの“会社経営”の夢は捨てられず、2012年には密かに“歴史グッズ”の通販事業を開始していた。けれども、その事業は中々軌道に乗らなかった。そこで、2017年に一から出直す気持ちで開始したのが「ぴんぴんころり(株式会社)」という還暦を過ぎた人達が、現役で“元気に働き続けられる会社”だった。その主軸は「東京かあさん」という事業だ。つまり、地元を離れて東京に出て来て働いて居る30代~40代の人達にとって、地元に戻ること、母親の傍に居ることはほとんどできない。けれども「母親の手を借りたい」と思うような機会はしばしば生じる。地元に居れば、手伝ってもらえるのに…。地元であれば、母親と一緒に出来るのに…。そういう時、母親代わりに“身の回りの世話”をしてくれる方がいれば、どんなに助かり、また癒されることだろう。時には“お手伝いさん”のように、時には“お母さん”のように、時には“世話焼きおばさん”のように、家事や調理や買い物や話し相手……それが「東京かあさん」だ。現在「かあさん」の方の登録者は340人で「お子さん」の方は110人であるという。「かあさん」の方は平均年齢が67歳。「お子さん」の方は30~40代がほとんどだ。“需要”と“供給”という点から考えても、この事業は伸びると思われる。彼女の場合、通常のアイドルから事業展開している人達とは違って、アイドルとしての履歴や経験を活かしての商売ではない。自分の「名前」で行う商売ではなく、新しい時代が“必要としている”事業なのだ。目標として掲げている3000億円も大きくて良い。世の中に“役立つ事業”は、まだまだ眠っている。

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