アメリカの旅行雑誌が、読者投票で選ぶ世界の観光都市で「京都」が二年連続で1位に選ばれた。さすが「世界の京都」で良いことなのだが、その京都はホテル不足から近年民泊が急増している。そのこと自体は悪いことではないが、近隣住民との間でトラブルも多発している。近年の民泊ブームには、最初から“民宿”を意図した民家ではなく、無許可で本来は“普通の賃貸マンション”の空き室を利用するケースなども増えてきている。マナーの良くない中華系旅行者と、住民の間でトラブルが起こるのは当然ともいえる。京都のホテル不足には抜本的な問題がある。観光都市条例により、京都市内には高層ホテルが建てられないのだ。高層ホテルが建てられないと、当然ながら客室数が限られる。外国人観光客が急増している京都の場合、どうしても慢性的ホテル不足となるのは目に見えている。海外の観光都市などをヒントに考えると、この際「新京都」を市街付近に造ってしまうのが早道のような気がする。海外では「旧市街」と「新市街」を分けているが、京都の場合、建物の高さ制限があるので、一部・新市街区域だけは“高さ制限”を撤廃すれば良いのだ。もし、どうしても“高さ制限”は譲れないのであれば、その地域だけ地盤を30メートルほど低くし、地下都市のような「新京都」にすれば良い。そうすれば15階建てくらいのホテルを建てられる。そういうホテルやマンションばかりで埋め尽くす「新京都」街にすれば、それはそれで“興味深い街”になるのではないだろうか。
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