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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「未来」に対して「脅えすぎ」の金満家たち


時代というのは、ときどき“不可思議な現象”を引き起こす。例えば「未来」とか「将来」に対する捉え方の違い。性格的な違いの場合もあり、世代的な違いの場合もある。金銭観感覚は“世代的な違い”よりも“性格的な違い”の方が大きい。雑誌からネット上に転載された“お金に関しての相談事”に対してファイナンシャルプランナーが回答していく記事内容だ。そこには56歳の専業主婦の女性から、おおよそ次のような相談事が寄せられていた。《夫は公務員で62歳だが、60歳で定年退職して、その後も別なところで“単身赴任のカタチ”で働き続けている。自分は専業主婦だがお小遣いもなく毎日スパーをはしごし、電気代節約のため階段の電気もつけず怪我ばかりして、真っ暗な中で食事している。旅行にも遊びにも行ったことがなく、将来的な希望もなく、やがてやって来る年金生活で“赤字”となって貯金が底をつくことを怖れ続けている》まあ、おおよそ、そういう感じの内容の相談事だ。もっと節約できる方法を教えて欲しい、とまである。一時期、老後資金として「2000万円が必要」という“根拠なき説”が世間に出回った。あの時にも思ったのだが、情報化時代の弊害というか“余分な計算”というか、将来を脅えさせるような仮説は多い。ところが、この相談者の場合には、なんと現段階で既に7700万円もの預貯金を保有しているのだという。持ち家一戸建てに暮らしていて、特別の持病もなく、夫は定年後も単身で働き続けていて、ご夫婦とも“真面目”を絵に描いたような人柄に違いない。それでいながら、必死で預金を続けている。どうやら“年金生活になった後”を心配しているらしいが、そのためにエアコンもつけず電気もつけず階段から落ちるなど……まるでコントのようだ。そこまでして「未来に備える」必要性があるだろうか。未来など、ハッキリ言って誰にもわからない。占い師の私にもわからない。だから良いのだ。だから「いまを楽しく」生きれば良い。極端な話、明日、交通事故に遭って死ぬかもしれない。コロナに掛かって死ぬかもしれない。これまで旅行とか遊びとかにまったくお金を使ってこなかった“超節約カップル”だが、それだからこそ未来に希望が持てなくなってしまうのだ。もっと、まず“今を楽しむ”ことを憶えなければ…。この相談者は死ぬまで節約をし、貯金を重ね、結局、だれが使うのかわからない「1億円近くのお金」を遺して死んでいくのに違いない。多少、不安をあおったマスコミにも責任があるが、なにより“心が貧しくなってしまっている”本人に問題がある。なんと、もったいない人生であることか。
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