私が“会社勤め”から離れて三十年以上が経った。だから現在の一般的な企業に対して、私の体験や記憶が当てはまるかどうかは分からない。けれども見聞きする限り、日本の企業体質はそれほど変化したようには見えない。日本の企業、及び日本人サラリーマンの「残業」に対する捉え方に、納得しがたいところが私には最初からあった。だから、私は余程のことがない限り残業をしなかった。もちろん、上司や同僚は“白い眼”で見た。その代わり、極力、残業しなくても良いように勤務時間中は“休まず”働いた。それが私の“会社勤め”に対する考え方であり、“白い眼”で見られようと、なんと言われようと、それを押し通した。「それは日本のサラリーマンの考え方じゃないよ」ともよく言われた。けれども、結局、そういう日本人の「残業」を“一種の美徳”とするような奇妙な慣習が、今回の電通のような“残業自殺”を引き起こし、“労働基準法違反”と“社長の引責辞任”へと行きついたのだ。日本企業の多くは“自分のところじゃない”と高をくくっているが、実際にはほとんど同じような働き方が当たり前のように行われている。しかも「サービス残業」という信じがたい言葉まで使われている。本来なら「残業」そのものに対する“考え方”を変えなければいけないのに、そこには“目を瞑ったまま”なのだ。本来、企業は通常の勤務時間で処理しきれない仕事が続いた場合は、新たな人手を求めなければならない。改めて言うまでもないことだ。もちろん、仕事内容によっては、夕方になって忙しくなるとか、緊急に処理しなければならない仕事が多いとか、その人でなければ扱えない業務だとか、単純に“人を増やせば済む”というケースばかりでないのは理解できる。ただ、明らかに一日では処理しきれない量の仕事を扱わせる企業を、放置しておく労働基準監督署の在り方にも問題がある。もっと明確に罰して、そういう企業を減らすよう仕向けなければならない。まあ、今は“外資系”という手もある。とにかく「残業」は“美徳”などではない。
北イタリアの田舎町にその大学はある。年間の授業料が250万円という大学だが、世界各国から優秀な学生たちが集まってくる。正式名称は面倒なので省くが「食科学大学」という3年制の大学だ。 続きを読む
不思議なことというのが、世の中にはよくある。その一つに「運気の共通性」というものがある。もっとも、これは私だけが言っていることで、他の誰かが言っていた言葉ではない。けれども、敏感な 続きを読む
大変に興味深い映画の全国上映が決った。正直言って、この映画は興味深いが、あまり“おすすめ”は出来ない。まあ、今の時代に“何となく”鬱積したものを感じている人には“おすすめ”と言える 続きを読む
アフリカ中央部に位置する「コンゴ」という国は、われわれにとってはあまりなじみ深い国ではない。したがって、どうしても“遠い国の出来事”と考えがちだ。ただ昔、流行(⁉)したエイズなども 続きを読む
わたしは「運命」というものを扱う仕事をしている関係から、どうしても人生的に“波乱の多い人”や“人生遍歴の激しい人”に眼が行きがちなところがある。そういう点から言って、この人は“良い 続きを読む
韓国の尹大統領は3日、TV演説を行い「非常戒厳」を発動した。戦争の時などを想定している“大統領権限”だが、すべての政治活動が禁止され、メディアなども統制を受ける事態となる予定で、突 続きを読む
人の言葉には「幸運」を呼び込む力を持っている言葉と「悪運」を呼び込む力を持っている言葉とがある。特に、不運なことが重なって、落ち込みそうなとき、自らに“言い聞かせる”かのような前向 続きを読む
こういうことを書いて良いかどうか、ちょっと迷った。だが、彼の言うことをまともに受け止めてしまう方がおられるかもしれないので、書いておくことにした。経済評論家で、このところ矢継ぎ早に 続きを読む
東京都が開始した独身者向けマッチングアプリ「TOKYO縁結び」が好評のようだ。9月から利用開始となったのだが、既に1万2千人が利用しているという。「都」という信頼できる自治体が提供 続きを読む
「死を選択する」という権利は“ある”ようで“ない”とも言えるし“ない”ようで“ある”とも言える。このほど英国で「終末期成人法案」という名の“安楽死法案”が、賛成多数で可決された。国 続きを読む