本が売れない…と言われて久しいが、御年92歳にしてベストセラーを出し続けている女性作家がいる。佐藤愛子氏だ。特別宣伝費をかけて売り出されたベストセラーではない。『九十歳。何がめでたい』は20万部を超え、『人間の煩悩』も12万部を突破している。つまり、両方とも小説ではなく、本音をぶちまけたエッセー本だ。それらの本を週刊誌では老齢の著名人たちがこぞって絶賛し、愛読書としていることが述べられている。『人間の煩悩』というタイトルは一見難しそうな印象を与えるが、その中身は明快で「人間も死んだらゴミだ」とか「傷つかず、傷もつけない人生はつまらない」とか「愛される老人になんかなりたくない」とか「人を救えると思うのは傲慢である」とか…。まあ、言いたいことをずけずけ言っているに過ぎない。けれども、これだけの支持が集まるというのは、実際に共鳴し、納得しているご老人たちが山ほどいるということの裏返しでもある。私の記憶が正しければ、この人は直木賞作家だが、その受賞連絡の場には存在せず、それよりも恋人との“デートの約束”の方を優先していたというエピソードも持ち主である。これも大昔の記憶で、雑誌に掲載されていた彼女の手相は“二重頭脳線”と呼ばれる形状の典型で、つまりは二本の平行する頭脳線を持っている手相だが、良くも悪くも“二重人格”の持ち主である。よく手相の本には“二重頭脳線”をやたら持ち上げて解説している本があるが、とんでもない誤解で基本的に“うそを平気でつける人”の典型である。だから、役者とか作家のような“別人を演ずる職業”としてはうってつけなのだ。つまり、何を言いたいのかというと、この人のエッセー。実は100%思いのままを“ぶちまけている”かのように装いながら、案外、本音とは違っているのかもしれないという…その辺を差し引きながら読まないといけない“危険な本”なのかも(?)しれないのだ。
今から28年前にも“似たような災害”があった。その時には87人が死亡した。今回は現在までの報告だけで72人の死亡だが、実際にはもっと増えていくに違いない。スペイン東部バレンシア自治 続きを読む
選挙前に、マスコミは耳にタコができるくらい「裏金」「裏金」と騒ぎ、その結果が功を奏したかのように与党は大敗した。ところが、今になって“怪しい雲行き”が生じてきている。結果全体で視れ 続きを読む
近年、各地で書店が続々と姿を消している。都会はそうでもないのだが、地方都市などはじわじわというペースで“その地域から撤退”という形に追い込まれて来ている。つまり「本屋さんのない街」 続きを読む
選挙の結果は、予想以上の与党の惨敗、野党の大勝という結末となった。野党が全体的に得票数を伸ばしたが、実際に集計結果をよく見て観ると、同じ野党でも比率的に“もっとも票を伸ばした党”は 続きを読む
ここ15年の内で、最高の離職率なのだそうだ。21年度に“新卒”として入社した人たちの離職率が34.9%になった。つまり、学校を出て社会人として“会社員”としてのスタートを切っても、 続きを読む
奇妙なことがあるものだ。アメリカではここ数日“半導体関連株”の勢いが戻っている。とうとう半導体大手エヌビディアの時価総額はアップルを抜きトップに躍り出ている。10月に入って18%も 続きを読む
昔は、政治家として成功するための三要素として「ジバン」「カンバン」「カバン」が必要だと言われた。ジバンとは「地盤」のことで“地元の人脈”を意味する。カンバンとは「看板」のことで“地 続きを読む
今日はプロ野球の「ドラフト会議」の日だ。この日を境として、それまでの“アマチュア球児”たちが「プロ野球選手」へと変貌していく。言ってみれば「運命の日」だ。今年は実力派の選手が多いよ 続きを読む
今回の選挙で、俗にいう“裏金問題”が影響して「自民党」からではなく「無所属」として立候補することになった東京17区の平沢勝栄元復興大臣。その平沢氏は、昔から“庶民派”ということで広 続きを読む
米動画配信大手であるネットフリックスが先頃2024年7月~9月の決算内容を発表し、売上高、最終利益、有料会員数ともに“過去最高”になったと報告した。それだけ「ネットフリックス」の名 続きを読む