世の中で「痛い人」という表現が生まれたのはいつのことからだろう。そして誰が誰に使ったのが最初だったのだろう。それは謎なのだが、とにかく今は日常の中で“普通に使われる”表現となった。だから、あえて、その説明はしない。さて、歌手の浜崎あゆみ氏がエイベックス松浦勝人会長との関係を赤裸々につづった『M 愛すべき人がいて』を8月1日に出版するという。それに対して女優の遠野なぎこ氏がワイドショーで「最近はインスタとかツイッターとかでしか話題にならないでしょ(中略)自分のことも見えない、ただの痛い人になってしまった」とコメントしたようだ。それは確かにその通りなのだが、その言葉を遠野なぎこ氏から聴くと「⁉」と思ってしまう。なぜなら、この遠野なぎこ氏だって、そういう意味では過去に相当“痛い話題”を提供していた時期があるからだ。もしかしたら、もうそんな時期は“卒業”して、彼女には過去の出来事になってしまったのかもしれないが、大衆というか、世間というか、そのイメージは簡単には消し去れない。だから、本当は一言「私にも、そういう時期は有りましたけどね」と一言加えれば、多くの人に心地好く伝わったような気がする。最近、遠野氏だけではなくて、過去に“似たような出来事”があった人たちからの“この種の発言”をSNS上などで目にすることが多い。世間がそういう風に思うのは解かるけど、その人がいうべきことではないような。本人にとっては、既に“過去のこと”として禊を済ませてあるような感覚で居ても、世間というのは、或いは大衆というのは、なかなかに“忘れてくれない”ものなのだ。だからむしろ、自分の“過去”から抹消してしまいたいような事件や事柄をほうふつとさせるような人物が出てきてしまった時は「私も偉そうなことは言えませんけど…」と一言添えれば良いのだ。そうすれば誰もが納得して、その人の発言を聴く。要するに「痛い人」同士が片寄せ合って生きていくようにすれば、世の中“丸く収まる”というものだ。というか、世の中の“8割方”は「痛い人」というか「叩けば埃の出る身体」である場合が多い。だから「この方も寂しいから、こういうことをしてしまうんですよね」とか「誰でも、こういう風にして自分を癒そうとする時ってありますよね」とか「人はやっぱり、自分が輝いていた時を忘れたくないんですね」とか微笑みながらやさしい表情でコメントすれば、きっと、その人の“痛いイメージ”は忘れてくれるに違いない。
オリンピックを「平和の祭典」というふうな表現をしていたのはいつだったろう。いや、今でもだろうか。まさか、もう誰もそんなことは信じない。いろいろな意味で、オリンピックは汚れてしまった 続きを読む
ときどき“ややこしいこと”をする人がいる。そしてそれが妙に注目を集めて、欧米においては“寵児”として人気者になったりするケースも多い。そういう人物の一人が「アヤ・ナカムラ」だ。果た 続きを読む
わたしは動物たちに関して詳しくないのでわからないが、犬は「飼い主」を求める性質を持ち、猫は「飼われた家」を求める性質を持つ、ということは知っている。つまり、どこまでも飼い主を捜し求 続きを読む
国家の“経済運営”に大きな役割を果たすのが中央銀行の「利上げ」と「利下げ」の決断だ。現在、その「利上げ・利下げ」の両方で、日本とアメリカ…それぞれに“決断の時”が訪れようとしている 続きを読む
近年、アスリートたちの“早熟化”が進んでいる。あらゆるスポーツの分野で、幼い頃からの“英才教育”とでもいうか、特別指導が行われていて、それが実を結んで、早くからその能力を存分に発揮 続きを読む
世間の9割方が、今回の米大統領選は「トランプで勝負あった」と見ていたのに、ここにきてバイデン現大統領が「撤退」を表明。現副大統領である「カマラ・ハリス女史を推す‼」と方針転換した、 続きを読む
“時代の変化”はどうしようもなく、やって来る。それは誰しもが経験することで、どの年齢の人たちもが、いずれは感じるようになる。問題は、その変化に“自分を合わせて”生きて行けるかだ。こ 続きを読む
異常気象というのは、時として思いもかけぬ「発見」をもたらす。ブラジル南部を襲ったのは記録的な豪雨だった。それによって多数の地域で洪水とか土砂崩れなどが起こったのだが、それによって視 続きを読む
その名前は確かに父親が日本人であることを物語っていた。ファビオ・トシロウ・キクオ氏(42歳)は、6年間交際した相手であるブルーナ・ビジャリーニさんとの結婚式を無事に終え、翌々日には 続きを読む
第171回目の直木賞が、一穂ミチ氏に決まったという。最初は同人誌でボーイズラブ小説を手掛けていて、それが編集者の眼に止まり、近年、一般小説に転向していった作家らしい。それは良いのだ 続きを読む