2月24日、自動車「スズキ」の会長である鈴木修氏が今年の株主総会で「会長職」を退任し、経営権のない「相談役」となることを発表した。これまで40年以上にわたって「スズキ」の屋台骨を支えてきた人物で、そのねぎらいもあってか、翌日には地元の浜松市長が、わざわざ“鈴木会長の功績”を褒め称える会見を開いている。実際「スズキ」と言えば、鈴木会長の顔が浮かぶほど、良くも悪くも“スズキの顔”であったことは間違いがない。ところで、私が奇妙に思うのは、鈴木会長の「眉」なのだ。その眉は、きわめて特徴的で“付け眉毛”のように真っ白でふさふさしていて目立つ。実は、観相学的な立場からいうと、こういう眉は「過去の人」なのだ。本来は“第一線”から、遠のいていなければならない。奇妙なことに「眉」と「髪」とは同時に白髪になるのではない。その人によって、眉の方が早く白髪になる人と、髪の毛の方が早く白髪になる人とがいる。そして「眉」が“真っ白”になるのは、親族に“道を譲った証し”なのだ。実際、鈴木修会長だって、長男である鈴木俊宏社長に“道を譲って”いる。少なくとも表面上は「社長業」ではない。けれども、日産のゴーン元会長が、会長となってからも実質自分が指示して経営していたように、鈴木修氏の場合も“会長”ではあったが、実質的には“社長”を兼ねていた。したがって、表面上は“眉の白髪”通り“社長の椅子”は譲ったが、実際には何から何まで「会長の一存」で決まるワンマン経営だったようだ。もちろん、その結果として、インドでの小型車投入が好評で「スズキ」の業績をグーンと押し上げた。そのせいもあって、彼に逆らうことは誰も出来なかったようだ。ところが、その結果として、2016年には燃費データの測定で不正が発覚し、2018年にはブレーキ検査でのデータ改ざんという不正も犯した。2019年には200万台のリコールという“不名誉”も味わった。ここに来て、ワンマン経営は“分が悪くなる”一方だった。もはや“潮時”という風に、彼自身も感じていたのに違いない。長男である鈴木俊宏社長は、表面上かなりの年数を「社長」としてやって来ているのだが、未だに“表舞台”でのアピールは苦手なようで、マスコミ対応なども鈴木修会長が行ってきている。つまり、ふさふさの“真っ白い眉毛”は、ようやく本来の役割へと戻ることが出来る。
オリンピックを「平和の祭典」というふうな表現をしていたのはいつだったろう。いや、今でもだろうか。まさか、もう誰もそんなことは信じない。いろいろな意味で、オリンピックは汚れてしまった 続きを読む
ときどき“ややこしいこと”をする人がいる。そしてそれが妙に注目を集めて、欧米においては“寵児”として人気者になったりするケースも多い。そういう人物の一人が「アヤ・ナカムラ」だ。果た 続きを読む
わたしは動物たちに関して詳しくないのでわからないが、犬は「飼い主」を求める性質を持ち、猫は「飼われた家」を求める性質を持つ、ということは知っている。つまり、どこまでも飼い主を捜し求 続きを読む
国家の“経済運営”に大きな役割を果たすのが中央銀行の「利上げ」と「利下げ」の決断だ。現在、その「利上げ・利下げ」の両方で、日本とアメリカ…それぞれに“決断の時”が訪れようとしている 続きを読む
近年、アスリートたちの“早熟化”が進んでいる。あらゆるスポーツの分野で、幼い頃からの“英才教育”とでもいうか、特別指導が行われていて、それが実を結んで、早くからその能力を存分に発揮 続きを読む
世間の9割方が、今回の米大統領選は「トランプで勝負あった」と見ていたのに、ここにきてバイデン現大統領が「撤退」を表明。現副大統領である「カマラ・ハリス女史を推す‼」と方針転換した、 続きを読む
“時代の変化”はどうしようもなく、やって来る。それは誰しもが経験することで、どの年齢の人たちもが、いずれは感じるようになる。問題は、その変化に“自分を合わせて”生きて行けるかだ。こ 続きを読む
異常気象というのは、時として思いもかけぬ「発見」をもたらす。ブラジル南部を襲ったのは記録的な豪雨だった。それによって多数の地域で洪水とか土砂崩れなどが起こったのだが、それによって視 続きを読む
その名前は確かに父親が日本人であることを物語っていた。ファビオ・トシロウ・キクオ氏(42歳)は、6年間交際した相手であるブルーナ・ビジャリーニさんとの結婚式を無事に終え、翌々日には 続きを読む
第171回目の直木賞が、一穂ミチ氏に決まったという。最初は同人誌でボーイズラブ小説を手掛けていて、それが編集者の眼に止まり、近年、一般小説に転向していった作家らしい。それは良いのだ 続きを読む