日本人と日本文化とは、基本的に“奥ゆかしい”ことを要件としてきた。ところが現代は何でも“世界基準”というものが重要視される。その世界基準においては、もはや“奥ゆかしさ”は優雅なる振る舞いとして受け入れられることはなく、理解不能な“自己卑下”や“消極性”のように受け止められる。哀しいことだが「世界」を基準として捉えた場合は“奥ゆかしさ”は棄てなければならない。アメリカの“お騒がせセレブ”の一人として著名なキム・カーダシアン氏が最近立ち上げた“矯正下着のブランド名”として「KIMONO」を商標登録したらしい。その矯正下着からは、日本人のわれわれの眼から見て“着物=KIMONO”的な要素はまったくない。大体、着物は“ボディライン”を不鮮明にさせる衣裳で、矯正下着のようにボディラインを際立たせる衣裳ではない。また「着物」には元々“着物独自の下着”が備わっている。そういう点から考えても、矯正下着のブランド名として「KIMONO」はおかしいのだが、キム・カーダシアン氏はどこ吹く風で、変更するつもりは全くないようだ。これまで“日本文化”に理解ある方達が、さまざまな形で「考え直すよう」進言しているが無駄に終わっている。そこで、個人がダメならと登場したのが「京都市」である。ここは門川大作市長が日常でも着物を着ていて、そういう意味からも“見過ごせなかった”ようだ。「市」として、正式に文書で“再考すべき”と通達するらしい。ただ、これまでの彼女の振る舞いを見ていると“古代エジプト風のドレス”を身につけるなど、明らかに“騒がれそうなこと”を意識した行動が目立つ。つまり、今回の「KIMONO」という名称は“確信犯”である可能性が強い。そうだとするなら、よほどのことがないと変更しないだろう。多くの人は「KIMONO」という名称だけが独り歩きして“着物=矯正下着”のような印象を与えることを怖れている。確かに、1億4千万人のフォロワーがいるらしい彼女にとって、日本的な“奥ゆかしい美”は邪魔者で、この世から排除したい文化かもしれない。どちらかというと“露出度の多い衣裳”を着るケースが多い彼女にとって、世界が「KIMONO=矯正下着」と認識してくれれば「日本の着物」はかき消されてしまう。それが狙いかも知れないのだ。ただ「日本のKIMONO」は既にそれ自体“世界ブランド”である。ここで引き下がることは出来ない。そこで「KIMONO」を使用させる代わりに、彼女自身に公的な場に出る時には、少なくとも「3回に一度は着物を着て出席する」という条件を付けるのだ。そうすれば、自然に「日本の着物」を発信せざるを得なくなる。自分のブランドに「KIMONO」を名乗る以上、そのくらいは“交換条件”として「日本国」として求めるべきである。もし、それが嫌なら別な名称にすればよい。本当は“日本の文化庁”が乗り出すべき問題なのだ。
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