一人の絵本作家が、新聞でコラムの連載を持っていた。その女性は自分が卵巣がんを患い、余命いくばくもないことを感じ取っていた。まだ51歳だった。夫は弁護士だったが、家庭的なことの多くは自分が行ってきた。ふとカレンダーを見ると、ニューヨーク・タイムズに毎回掲載するコラムの原稿締め切り日が「バレンタインディー」に重なることを知った。自分の死後、ひとり残される夫の姿がぼんやりと浮かんだ。彼女は次のコラムに「結婚相手募集」と綴った。妻を亡くした夫のために、新たなパートナーを“バレンタインディーのプレゼント”として募集してあげようと思ったのだ。このコラムを読む人の中から、夫・ジェイソンに相応しい相手が名乗り出てきてほしい…彼女は心からそう願った。実際、ニューヨーク・タイムズには夫へのサプライズである「結婚相手募集」のコラムが載った。最期のコラムとなった。彼女は「私が心から望むのは、誰か彼にふさわしい人がこれを読んで、ジェイソンに出逢い、二人の新しいラブストーリーが始まること」それが掲載されて間もなく、彼女は急激に弱った。そして3月上旬になって自宅で静かに亡くなった。エイミー・クラウス・ローゼンタールさん、享年51歳。夫ジェイソンは、コラムのことを担当編集者から、葬儀の席で聞くまで知らなかった。そして“死後の出逢い”までプレゼントしようとした妻に感謝したが、今はその気にはなれない…とうなだれた。世界の片隅で、さまざまな人たちが“愛の別れ”を経験する。そして、どんなに努力しても、その“代役”は誰も果たすことが出来ない。
現在、ダライ・ラマ率いるチベット仏教はインド北西部ダラムサラに拠点を置いている。最近、ベトナムに派遣されていた高層の1人が現地警察と中国諜報員とによって拘束され、その3日後に“不可 続きを読む
人にはときどき“自分の人生”において、妙に“交錯する相手”というものがある。どうしても“避けては通れない相手”とでも言おうか。今から19年前、早稲田実業高校のエースだった斎藤佑樹投 続きを読む
30年ぶりに再ブレークしつつある女優……という形で取り上げられていたのが安達祐実氏だ。確かに30年前、子供ながら「同情するなら金をくれ‼」というセリフは俄然ブームを巻き起こし「流行 続きを読む
いま注目の参政党の党首・神谷宗幣氏が7月3日の街頭演説において「高齢の女性は子供が産めない」と発言したことに対して、一部の有名人たちが激しく嚙みついている。その代表は元宝塚女優の毬 続きを読む
なにやら物騒な予言が“独り歩きをしている”ようだ。漫画家のたつき諒氏による「2025年7月5日に大災害が起こる」という予言だ。都市伝説として、たつき諒氏には過去の東日本大震災の予言 続きを読む
熊本県天草市の本渡郵便局の配達員が、今年4月、配達すべき郵便物500個を“ごみ集積場”に破棄していて、それを集積場の近隣住民が気付き、郵便局に知らせて事件が発覚、問題の配達員が解雇 続きを読む
私などはどうしても昔の名前である「桂三枝」と言いたくなるのだが、もう6代目「桂文枝」を襲名して13年も経っている。それなのに、未だに「三枝」と言いたくなるのは、妙に、その名と本人の 続きを読む
愛知県豊田市で19歳の女性・東川千愛礼さんが、刃物で胸などを刺され玄関先で死亡しているのが発見された。その翌日、京都方面に逃亡していたとみられる元交際相手・安藤陸人(20歳)が殺害 続きを読む
最近、見知らぬというか、聴き慣れないというか、政党が次々と誕生している。時代の変化は、当然、政界にも及んでいて、昔からの“弱小政党”はだんだん忘れられつつある。そこで…というわけで 続きを読む
ペルーのワスカラン山で日本人登山家ふたりが遭難し、その一人である登山家で医師でもある稲田千秋氏(40歳)が亡くなった。もう一人の登山家・寺田紗規氏(35歳)の方は救助されたが衰弱し 続きを読む