最近、妙な形で評価を上げている人物がいる。元衆議院議員の豊田真由子氏である。このところ、フジ系昼の「バイキング」に「感染症対策のエキスパート」として出演することが多くなった。かつての議員時代、自分の秘書たちに対して暴言を振るっていたことを週刊誌に取り上げられ、特にその音声「このハゲー‼」が何度も流され、一躍“時の人”ともなった。ただ、“パワハラ言動”の代償は大きく、議員バッジも外さなければならず、世間的にも猛バッシングを受けた。自民党の若手エースとして、多少、上層部から引き立てられて来た側面もあり、野党より、むしろ自民内部からの“拒絶感”が異様に強かった。そういう形で全国民を“敵”に回して「政界を追われた」のが豊田真由子氏であった。その豊田氏だが、なぜか今回は「可愛い」の評価さえ得ている。もちろん、彼女は「このハゲー‼」で有名だから出られたわけではない。元々ハーバード大学で公衆衛生学の博士号を取得している。そして厚労相の官僚として実務に携わった経験もある。さらに、衆議院議員時代も2009年の“新型インフルエンザ”が流行した時、今度は議員として対処していた経験もある。したがって、そういう意味では「感染症対策」の政府対応などについて話せる数少ない貴重な人物と言えるのだ。けれども、TVの視聴者たちが感じたのはそういう履歴や専門的な回答ではなくて、むしろ“外見上の変化”、どちらかと言えば“高圧的な印象”が強かった雰囲気から、庶民的な表情豊かで丁寧な話し方だった。その外見的な“違い”で言えば、何よりも“髪型”を大きく変えたことにある。服装も、元政治家とは思えない“華やかさ”があった。観相学的な観点から言えば、女性が自らの“額を隠す”のは、俗にいう「能ある鷹は爪を隠す」と同様な作用が生れる。つまり、人前であまり自らの“知性をひけらかさない”印象を与えるのだ。これは、実際にそうであるかどうかはともかく、少なくとも、印象的にそういう印象を与える。だから、男性達に多い“学歴コンプレックス”の人達から反感を持たれないで済む。もう一つ、この人は鼻脇からの法令線がクッキリとしている。私は昔、だから、この人は必ず、何らかの形で“脚光を浴びる時期が来る”と記した記憶がある。今回、彼女は“自らの専門分野”でTVに登場した。そのことが、より以上に彼女の“長所”を印象付けたのだ。法令線のクッキリしている人は、自分の専門分野に強いからだ。しかも、このことは「人間の運気」というものの不可思議さも同時に教えている。どのような人でも「運気」には勝てない。一生、幸運が続く人などいないし、逆に、一生、不運が続いていく人もいない。運命の女神は、或る意味ではすべての人に平等に「幸運」と「不運」との巡りを教えている。
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