世の中にはさまざまな“ランキング”がある。きちんとした“裏付け”を持ったランキングもあるが、その多くは“不可思議な根拠”に基づいている場合が多い。毎年、民間のシンクタンクがインターネットを通じて調査・公表する「都道府県魅力度ランキング」というものがある。この最新版で「群馬県」は44位であった。まあ「妥当な順位かな」と私などは思ってしまうのだが、この順位に“激怒”している人物がいる。群馬県の山本一太知事だ。彼はこの順位に「誇りを持っている県民に対して失礼であり、侮辱でもある」とし、今後のため「法的措置も検討している」と怒っている。ちなみに、1位となっているのは「北海道」2位は「京都府」3位は「沖縄県」4位は「東京都」といった具合だ。これを観ると、“魅力度”というよりも「観光をしようとしたとき魅力的な場所」といった基準で択ばれているような気がする。“魅力度”とはいうものの「暮らす場所として」という意味ではない気がするし「公共的な優位度」とも関係がなさそうである。つまりは“イメージ的な魅力度”で、県知事が真摯に向き合うような調査結果とは言い難い。ところが“自分の県”に対して誇りを持っている山本一太氏は「根拠不明なランキングで下位に位置される屈辱は許しがたい」ということのようだ。ただ、山本氏は“44位”でお怒りなのだが、当然のことながら、群馬県の下にも位置している県はあって、その最下位47位は「茨城県」である。だから、44位の群馬県が怒ると、それ以下の県知事たちは“どうすれば良いのか”戸惑うことであろう。こういう“ランキング”というものは、さまざまな分野で実施されているが、普通に考えて疑問に思う、ことの方が多い。例えば「ジェンダーランキング」などだと日本は世界的に見て、もうすごく劣っているよう位置付けられているが、“強い女性”や“怖い女性”は山ほど居て、周りを見ても“男に従っている女性”など滅多に見かけない。表面上の数値だけでランキングすると、実態とは合わないものになりがちなのだ。以前「幸福指数」というものが注目を浴びたが、必ずしも「幸せな国」が客観的に見て“幸福とは見えない”部分も多かった。「世界の美女ランキング」などにしても、或る種の“押し付け”であって、そんなものに惑わされる必要などどこにあるのだろう。
オリンピックを「平和の祭典」というふうな表現をしていたのはいつだったろう。いや、今でもだろうか。まさか、もう誰もそんなことは信じない。いろいろな意味で、オリンピックは汚れてしまった 続きを読む
ときどき“ややこしいこと”をする人がいる。そしてそれが妙に注目を集めて、欧米においては“寵児”として人気者になったりするケースも多い。そういう人物の一人が「アヤ・ナカムラ」だ。果た 続きを読む
わたしは動物たちに関して詳しくないのでわからないが、犬は「飼い主」を求める性質を持ち、猫は「飼われた家」を求める性質を持つ、ということは知っている。つまり、どこまでも飼い主を捜し求 続きを読む
国家の“経済運営”に大きな役割を果たすのが中央銀行の「利上げ」と「利下げ」の決断だ。現在、その「利上げ・利下げ」の両方で、日本とアメリカ…それぞれに“決断の時”が訪れようとしている 続きを読む
近年、アスリートたちの“早熟化”が進んでいる。あらゆるスポーツの分野で、幼い頃からの“英才教育”とでもいうか、特別指導が行われていて、それが実を結んで、早くからその能力を存分に発揮 続きを読む
世間の9割方が、今回の米大統領選は「トランプで勝負あった」と見ていたのに、ここにきてバイデン現大統領が「撤退」を表明。現副大統領である「カマラ・ハリス女史を推す‼」と方針転換した、 続きを読む
“時代の変化”はどうしようもなく、やって来る。それは誰しもが経験することで、どの年齢の人たちもが、いずれは感じるようになる。問題は、その変化に“自分を合わせて”生きて行けるかだ。こ 続きを読む
異常気象というのは、時として思いもかけぬ「発見」をもたらす。ブラジル南部を襲ったのは記録的な豪雨だった。それによって多数の地域で洪水とか土砂崩れなどが起こったのだが、それによって視 続きを読む
その名前は確かに父親が日本人であることを物語っていた。ファビオ・トシロウ・キクオ氏(42歳)は、6年間交際した相手であるブルーナ・ビジャリーニさんとの結婚式を無事に終え、翌々日には 続きを読む
第171回目の直木賞が、一穂ミチ氏に決まったという。最初は同人誌でボーイズラブ小説を手掛けていて、それが編集者の眼に止まり、近年、一般小説に転向していった作家らしい。それは良いのだ 続きを読む