平成最後の日曜日、愛媛県松山市の道後小学校グランドでは群衆が見守る中「UFO」が掘り起こされていた。それは平成元年、今から30年前に道後小学校の創立100周年記念イベントとして行われた全生徒の“30年後に向けたメッセージ”の開封作業だった。校庭内に埋められていた「UFOくん」は、文字通りカップ麺でも入っていそうな“UFO型の入れ物”で、その中に無事破損されることなく全員のメッセージが詰まっていた。生徒それぞれが“30年後の自分”を予想する、或いは「夢」や「願望」を書き記したもので、しかも自分自身の“手型”や“足型”まで加えられている。正確にいうと1037人の“小学生当時の手型”付きなのだ。こうして“占い師でもない”彼らは、30年前の自らの“将来予想”と“手型・足型”を手にしたのだった。う~ん、何んと素晴らしい企画だろう。しかも、それが「平成」最後の日曜日に、当時小学生だった30代~40代に成長した本人に渡ったのだ。わざわざこの日の為、シンガポールから駆け付けた人までいる。しかも、その人のメッセージには「海外に行って、そのすばらしさを伝えたい」と記されているではないか。そういえば私は、多くの人の“30年前の手型”を今も保有している。何度も引っ越したので無くしたものもあるが、その時の状態にもよるが、鑑定時には“手型”を採らせていただくことが多い。私の場合、セミプロの時から“手型”を採っていたので、40年前の手型が残されている人もいるのだ。残念ながら“メッセージ附き”ではないのだが、その代り生年月日時や名前、職業など記されている。まあ、そういう意味では「私だけの宝物」と言えるだろう。この“手型”のおかげで、私は手相が“何を表わしているか”を、理論としてではなく、現象として知ることが出来た。これまでの手相の本に書かれてあることが、必ずしも正しいとは限らないということを何千、何万という“手型”が教えてくれたともいえるのだ。だから、私はどんなに大勢の手相家が異なった説を“正しい”と主張していても、現実として“違う”ものは違うと主張することが出来る。以前ネットの中で、私の研究に対して「あいつは自己流なんだよ」と批判されていた方がいたが、その人が「正統」と信じる占術家たちは、何を基準として“正当な説”を述べていたというのだろう。過去の“権威者の説”だろうか。それとも“理論的正当さ”からだろうか。その権威者の仮説を、その人は検証したのだろうか。その理論の正当さを実際の人達で確認しているのだろうか。手相は写真では微細な部分まで記録しにくい。手型こそが、その時の“自らの証し”となるのだ。
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