昨日、中国の雲南省でどこからやって来たのか野性のゾウの群れ15頭が、夜の市街地の幅広い公道に紛れ込み、黙々と行進していく動画が撮影された。その直前には、不意の来襲で、多数の人達が道路から逃げ惑う様子も映っていた。ゾウは普段は人間を襲わないが、興奮すると敵とみなして襲ってくる習性がある。そこで地元当局ではまず、その付近に居た人達を道路から遠く離れるよう促し、その後で一部道路を封鎖してゾウを上手く誘導する形で市街地から離れさせた。一人のケガ人も出なかったそうである。「ゾウ」と「人間」は“上手く”共存しなければならない。さて、日本では昨日「LGBT(広義の同性愛者等)法案」が審議日程不足を理由に“見送り”となった。今は、それでなくても「他人との間に距離を取るべき時期」であるから、その時期が過ぎてから“審議した方が良い”問題であるよう、個人的には思う。ここで誤解を避けるため記しておくが、私個人は“異性愛”でも“同性愛”でも“両性愛”でも“自己愛”でも“性愛拒否”でも、何でもアリだと思っているので、別に議論して決めるようなものでもない。本来こういうものは、“感覚的なもの”であり、“趣向的なもの”でもあるから、法律で決めつけるようなものではないと思っている。古代エジプトの時代から、“同性愛”や“女装者”は存在していて、時には“神王”自身がそうだったのだから、それでいて何の問題もなく共存出来ていたのだから、今になって「その権利を法律的に定める」ということ自体おかしいのだ。その前日、東京高裁は経済産業省に勤務する“性同一障害”の50代の職員が「女子用トイレを利用する権利」を求めて行った裁判で「逆転敗訴」を言い渡したばかりだ。つまり、男性として入省し、途中から“女性になった”原告は、同僚から観れば“変わっていった人”であり、途中から「女子トイレを使用させてね」と言われても、違和感を抱くのは自然なことであろう。それは法律的に“認めさせる”というような問題ではなく、感覚的に「彼女なら好いんじゃない」と言えるかどうかなのだ。観た目的に「女」や「男」に視える場合、戸籍が違っていても誰もがスムーズに受け入れる。結局、われわれは感覚的に生きているのだ。
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