マスコミというのは、時々もっと追求すべきとか、もっと追跡取材すべきとか、そう思うような相手には沈黙を守り「もう良いでしょう」とか「しつこすぎるよ」と感じるようなところには執拗に食い下がっていく。その見本のような取材記事が出た。かつて一世を風靡した「STAP細胞」の小保方晴子氏への取材である。もう彼女は科学者でもなく、公的な立場にも居ない。それなのに、未だに追求し続けようとするマスコミがある。生まれ変わった“新しい姿”に視点を向けるなら、まだ良い。そうではなくて、未だにSTAP細胞問題の“決着”とか“責任”とか言う形で追及し続けている。まるで“犯罪者”扱いである。これを読まれる人の中には「だって実際に犯罪者じゃないか」というようなことを思っている人がいるかもしれないので、その真相を説こう。まず、彼女は犯罪者でもなければウソつきでもない。実は、この事件では一人だけ“犠牲者”が出ている。彼女の上司だった笹井芳樹氏だ。もし、彼女に意図的な“不正”も“嘘”もなかったとした場合、あの事件で責任を取らなければならないのは笹井芳樹氏である。だから、彼は責任を取ったのだ。自ら自殺したのだ。つまり、小保方氏は何も知らなかったということだ。だから、彼女の中に自分が「ウソをついている」という意識がないのは当然なのだ。実際には出来るはずのない「STAP細胞」が、彼女の知らない間に出来上がっていた。彼女の知らない間に、そうできる人物は誰か。笹井芳樹氏以外には存在しないのだ。彼は、あの研究における最高責任者であり、彼女に研究室にも自由に出入りできたはずだ。彼女を先に帰して、自分が残れば、翌朝になって“奇跡の誕生”をさせることが出来る。だから、彼は彼女を最後まで責めることなく「研究を続けて欲しい」と遺言した。彼女が「悪くない」ことを知っている唯一の人物だったからだ。だから、小保方氏は誰にも恥じることなどなく、自ら“作った洋菓子”のお店に立てば良い。
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