BS12で渥美清主演のTVドラマ『泣いてたまるか』が放映されている。私の記憶が確かなら、この番組が放映されていたのは今から40年以上も前で、当然というべきか、今回の再放送もカラーではなく白黒作品だ。それにもかかわらず好評で、最初は試験的に放映したらしいが、現在は月曜の夜にレギュラー化しているようだ。なぜ、こんな大昔の白黒作品が好評なのか。もちろん『男はつらいよ』の“寅さん”役で大人気だった渥美清が主演している番組というのもある。けれども、このドラマでは「寅さん」のように“八方破れの人情男”を演じているわけではない。どちらかといえば“情緒性豊かな良識派”の人物を演じている。つまり、最初から“ドタバタ喜劇”を意図した作品ではなくて、ユーモラスだが“しっとり心温まる”作品を意図していたようだ。その違いもあってか、実は最初に放映されていた当時は、それほど視聴率が良くなかった作品群なのだ。実は、この後でTVドラマとしての『男はつらいよ』シリーズが企画され、大ヒットし、それが映画へと転じていく。渥美清といえば、その眉頭上のホクロ(イボ?)が特徴だが、それは人相学的に“兄弟によって幸運を得る相”なので、正に“さくらの兄”としての「寅さん」だったから大ヒットしたのだ。そういう条件を備えていないのが『泣いてたまるか』である。おそらく、今の視聴者たちは、ただ単に渥美清だから見ているのではない。そこに“古き良き日本”を感じているから見ているのだ。何か高度成長の“あの時代”を感じさせる様々なモチーフが“なつかしさ”と“やさしさ”を運んでくるのだ。そう、もしかしたら“今の日本”には、あのころには存在した“純朴なやさしさ”に欠けているのかもしれない。
私などはどうしても昔の名前である「桂三枝」と言いたくなるのだが、もう6代目「桂文枝」を襲名して13年も経っている。それなのに、未だに「三枝」と言いたくなるのは、妙に、その名と本人の 続きを読む
愛知県豊田市で19歳の女性・東川千愛礼さんが、刃物で胸などを刺され玄関先で死亡しているのが発見された。その翌日、京都方面に逃亡していたとみられる元交際相手・安藤陸人(20歳)が殺害 続きを読む
最近、見知らぬというか、聴き慣れないというか、政党が次々と誕生している。時代の変化は、当然、政界にも及んでいて、昔からの“弱小政党”はだんだん忘れられつつある。そこで…というわけで 続きを読む
ペルーのワスカラン山で日本人登山家ふたりが遭難し、その一人である登山家で医師でもある稲田千秋氏(40歳)が亡くなった。もう一人の登山家・寺田紗規氏(35歳)の方は救助されたが衰弱し 続きを読む
いつの頃からか北海道の十勝・大樹町と言えば「宇宙のまち」という形が根付き始めた。この町には、他にも「砂金のまち」とか「ミニバレー発祥のまち」とか「清流日本一のまち」とかいうアピール 続きを読む
今から13年前「東京」と「ニューヨーク」では、ほとんど変わらなかったものがある。ドル換算による当時の“平均月収”だ。やや意外な気もするが、それまでの日本は、そんなに“薄給の国”では 続きを読む
バブル期に放映され人気を集めた「笑ゥせぇるすまん」の実写版12回が、7月18日からテレビ東京系で配信されるという。その主役である“無料で幸せを売る男”喪黒福造役となったのがロバート 続きを読む
6月23日にフジテレビの制作部長が「常習賭博」の疑いで逮捕され、続く24日には現役アナウンサー(27歳)がオンラインカジノを行ったとして「書類送検」された。実質、同じことを行ってい 続きを読む
ときどきTVから録画してあった大昔の映画を観る。昨日も80年代前半に公開された原田知世主演の「時をかける少女」を観た。この映画は筒井康隆氏の小説を脚本化したもので、ちょっとSFっぽ 続きを読む
歴史の教科書に出て来る「ハンムラビ法典」その中に「眼には眼を、歯には歯を」の一節がある。これは一般に誤解されやすい諺でもあるのだが、本来は「眼を潰されたなら、相手の眼を潰し、歯を抜 続きを読む