いくつもの事業を手掛ける実業家と35歳の時に結婚して、ふたりの子供を産み、絵に描いた「セレブ婚」を“演じていた”女優の吉瀬美智子氏が離婚を表明した。芸能界では最近「別れた」と報じられていた有吉氏と夏目氏が“結婚”を表明するなど、マスコミ報道から逃れて“既成事実”のみを後から伝える方々が多くなってきた。そのせいかマスコミの方も、本気でスクープを取りに行こうとする熱意が感じられないニュースも多い。私は大昔、たまたま入った理容室で読んだ女性週刊誌の記事が忘れられない。それは当時、デビュー4年目くらいだったか人気絶頂だった西郷輝彦氏の“独白記事”で、衝撃的な過去が本人自らが物語る形で特集されていた。彼自身の歌手デビューに至る経緯から、真剣交際した女性との出逢いや別れまで、正直に包み隠すことなく語っていた。彼は、それによって、もし「芸能界を永久追放」となるなら、それはそれで仕方がない、という風に結んでいた。自分の胸にしまっておくことが出来なかった、とも述べていた。確かに、当時のアイドルとしては異例の告白で、歌手として成功するため同棲した女性と別れる時に、指に傷をつけて血を流し、その血で文字を書き愛を伝えたなど、生々しい内容だった。私は常に華やかな笑顔を振りまく“アイドルの苦悩”を読んだ気がして、大きな衝撃を受けた。そして、それからは、人気芸能人たちのTVや舞台や雑誌インタビューなどの言葉も、額面通りには受け止められなくなった。特に、いつも笑顔で居るような女優や歌手は信用できなくなった。吉瀬美智子氏なども、或る意味ではもっとも女優らしい女優で、本音を語らず、苦悩を見せない。そして“結婚”の結果だけを伝え、“離婚”の結果だけを伝えた。確かに、それは女優として完成されているのに違いない。けれども、有吉氏や夏目氏にしてもそうであるが、TVの向こうの人達は完全に“裏切っていた”ことになる。これが政治家なら、マスコミも大衆も“裏切ったこと”を絶対に許さないはずなのに…。
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