私はこれまで無数のホロスコープや四柱命式を作製し、比較し、研究し、判断してきた。その数が何万、何千になるのか、自分でもわからない。ただ、その結果として、職人的にそれらを一見すれば“大体どういう人生を辿るか”何となくだが判別できる。それは俗にいう“霊感”などではなくて、職人たちが長年の経験から計らなくても同一の大きさや重さに仕上げるとか、どれが美味しくて、どれが不味いか見分けるのと、大差はない。そういう私の感覚に、見事当てはまるような行動をとろうとしている女優がいる。今や知らない人がいないほど何本もの映画やドラマで主演している女優・吉田羊氏である。私は、正直ファンではないので、本当のところどういう人生を歩んで来たのか、どういう性格なのか、何も知らない。知っているのは、雑誌などで騒がれた若い男性との“恋の噂”などである。実は彼女は、この10月に公開された映画「ハナレイ・ベイ」でも主演しているのだが、この映画はハワイロケで、外人スタッフの中で、半分英語で孤独なシングルマザー役を演じたらしい。監督が誰だったか忘れてしまったが、彼女は相当しごかれたらしい。その結果、この大女優は英国への“演技留学”を決意する。つまり、自分の演技は「まだまだ勉強が必要だ」と感じてしまったようなのだ。2019年のスケジュールを白紙に戻し、一時的に女優を休業し、英国へと留学することをアッサリと決めてしまった。そこまでしなくても…と私などは思うが、自分の演技に納得がゆかなかったのであろう。実は彼女のホロスコープには、その秘密が表出している。ホロスコープは、彼女が「女優」である前に「研究者」であることを告げているのだ。水星&土星&天王星による“見事な120度の正三角形”が形成されている。これは「研究者」として社会的に成功する人物のホロスコープである。しかも、孤独な研究者だ。未知なるものを開発・企画、或いは発明・発見する可能性を秘めた研究者だ。そういう人物のホロスコープなのである。しかも、現在移動中の天王星の位置は、出生時の天王星の位置に対して180度の位置にある。こういう時、人は衝動的に「自分を変えなければ…」という気持ちになるものなのだ。しかも、この演技留学は彼女に恋愛的な意味合いの強い“別れ”と“出逢い”を同時にもたらす。つまり、これまで付き合っていた相手とは“別れる”結果をもたらし、向こうで“新たなる相手”が出現する可能性が強い。彼女が戻ってくる時、新たなる発見と恋人が手土産になっていることだろう。
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