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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


イタリア「女性首相誕生」は、国をどう変える


実は今日、混乱の欧州、中でも混乱が激しいイタリアで、注目の総選挙が行われる。それによってイタリア初の女性首相が誕生するのではないかと言われている。そして、多分、実際に誕生するはずだ。首相の名はジョルジャ・メローニ氏45歳だ。「イタリアの同胞」という右派政党の党首だ。一応「中道右派連盟」の政党の一つとなっている。そして、その連合政党の支持率が現在46.5%に上昇している。だから、これがそのまま投票率に繋がれば、その中心政党である「イタリアの同胞」党首であるメローニ氏がそのまま首相となる予定だ。この「イタリアの同胞」は、これまでの“ドラキ政権”下において唯一同盟を避け、真正面から“野党”に廻っていた政党だ。ところが、最初はあまり支持されていなかった。ところが、ロシアのウクライナ侵攻で欧州全体の経済が揺らぎ始めた。元々、経済的にはぜい弱なところのあるイタリアは一気に苦境へと落ち込んだ。わが日本国も経済は苦しいが、もっともっと庶民が苦しんでいるのがイタリアなのだ。そういう国は、どうしても政権が不安定になる。今年7月とうとう“ドラギ政権”にほころびが出て、今日25日に前倒し総選挙となった。その結果、最初からドラギ政権を批判していた「イタリアの同胞」が俄然、脚光を浴びたというわけだ。この女性首相だが、決して急ごしらえで出てきた人物ではない。現在45歳だが、何んと15歳の時から政治活動をしている。この道30年のベテラン政治家なのだ。昔(⁉)は“極右のアイドル”と呼ばれた。いちばんの主張は「反移民」で、ここに来て“その主張”が国民にも受け入れられつつある。元々広く知られた人物なので、2008年には閣僚にもなっている。そういう意味では急に支持を拡大したからといって、イタリア初の女性首相になったからといって、動じるようなところがある人物には思えない。国民の中には「この日を待っていた」という支持者も多い。ただ問題は彼女が、元々は“プーチンの支持者”でもあったことだ。現在は、それに対しては“過去のこと”と封印しているが、果たしてどこまで封印できるのだろう。
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