われわれ日本人にとってのハワイは“オアフ島”の方が馴染み深いが「キラウエア火山」で有名な“ハワイ島”も忘れてはならない。そのハワイ島のキラウエア火山で今月3日に始まった噴火は徐々に勢いを増し、17日にはついに上空9000メートルに達する爆発的噴火が発生した。その付近には住民たちが暮らしているのだが、このままでは「危険」ということで2000名もの人たちが「シェルター」に避難し始めている。既に40件以上の建物も崩壊、緑豊かだった大地は上空から見ると焦げ茶に変色している。また住宅街として知られるラニプナ・ガーデンズ付近ではあちこちで地割れが発生、地面の亀裂から有毒ガスが発生しているとして立ち入りも禁止された。これまで「シェルター」という言葉はいろいろな場面で使われたが、実際に住民たちがそこに避難し始めたというニュースを初めて聴いた。それだけ危険な状態なのだ。キラウエア火山は1925年にも爆発的な噴火を繰り返したとされ、今回はそれと同様な規模の噴火が起きる可能性が高いと警戒されている。実は、今年は赤道に比較的近い島国は危険なのだ。日本列島は、幸いというべきか“赤道”からは遠いので一応は安全である。なぜ赤道に近い島国が“危険”なのかというと、地球の赤道付近では現在なぜか収縮運動が起こっているからだ。したがって今年に入ってからは、比較的赤道に近い島国で地震や噴火が起こりやすくなっているというのだ。だから今回はハワイの火山噴火だが、まだまだインドネシアとかフィリピンとかキューバとか、活発な火山のあるところ、地震が起きやすい地域は警戒しなければならない。日本など「シェルター」といえば、シングルマザーが駆け込む施設くらいで、地震や噴火の本格的なシェルターはない。火山のふもと付近には日本的“体験型シェルター(?)”が設置されれば、物珍しさも手伝って観光客を呼ぶかもしれない。
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