日本の平均寿命は現在、女性がほぼ87歳、男性がほぼ81歳である。ところが、このような年齢のカップルは意外と少ない。したがって大抵は女性の方が生き残る。京都で昨日、互いに“首を絞め合った”カップルは、男性が87歳で、女性が81歳と、丁度“真逆”であった。もしかしたら、男性が81歳で、女性が87歳であれば、一緒に“死ねた”のかもしれない。どうやら二人はガスコンロの“電池交換”でケンカになったらしい。互いに主張譲らず、激しく口論し、疲れ果てた二人は「一緒に死のう」という結論に至った。ガスコンロの電池が切れなければ、ケンカにならなかったし、首を絞め合うことにもならなかった。もっとメーカー側は、耐久性のあるガスコンロをつくらなければならない。そうすれば首を絞め合わずに済んだかもしれない。妻はタオルで絞め合って、互いに死ねなかったとき、何となくそう思った。そうして今度は“絞め合う用具”を電気コードに切り替えた。二人とも疲れていた。最近何もしていない夫は体力が弱り、息をゼイゼイさせていた。家事仕事のほとんどを続けている妻には体力がわずかに残っていた。「さあ、続けるわよ」「頑張って、私の首を絞めてね」そういって電気コードを渡した。夫はかすかに頷いたが、もう力は残っていないように見えた。妻は夫に手伝って、自らの首にもコードを巻いた。「じゃあ、いくわよ」妻は二重にしたコードを一気に締めた。夢中だった。夫からは力が伝わってこなかった。言い出したのは夫の方ではないか。「あんたも力を入れてよ」そう言いながら、ぐいぐいと締め上げた。夫の手がコードから離れ、ブランとしても締め続けた。こうして一緒に死ぬことはなく、妻だけが生き残った。「殺しちゃった…」しばらくは何もできなかった。やっとのことで電話をかけ、次男に「殺しちゃったの」というのがやっとだった。次男が慌てて119番通報をした。
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たまたま2人の人物の新刊書と、それにまつわる自伝的なインタビュー記事を目にした。その一人は元将棋棋士の桐谷広人氏であり、もう一人は元プロレスラーの赤井沙希氏である。元棋士7段であっ 続きを読む
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ときどき歴史上の人物が、歴史遺産的な事柄に対して貢献していた事実を知る。今回の貢献も、地味だが貴重な貢献と言える。ユネスコの「世界の記憶」国内候補として文部科学省が「三種の仏教聖典 続きを読む
人は最終的に“自分の居場所”を求めて生きて行く。どんなに恵まれた環境でも、そこに“自分が居ない”と思えば、その中で“倖せ”を実感することはできない。人は、本能的に“ここが自分の居場 続きを読む
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作家の伊集院静氏が亡くなった。わたしがこの人に注目したのは、彼がまだ作家デビューしたての頃、たまたまその履歴に作詞家としてのペンネームがあり、その名の方で想い出す作品があり「おもし 続きを読む