「ひまわり」や「自画像」や「アルルの風景」などで知られる巨匠ゴッホだが、オランダでこのほど彼の“新たな絵画”が見つかった。そして9月16日から来年1月2日まで、オランダの美術館で公開・展示している。オランダ生まれのゴッホにとって、自らの作品が故郷で最初に展示されることは“悦ばしいこと”に違いない。だが、新たに発見された《疲れ果てて》というタイトルの作品にはサインがない。老人と思しき男性が椅子に腰掛け、頭を抱えている構図だ。これまでのゴッホ作品とは少し違ったテーマのようだが、それでも“ゴッホ本人の作品”と断定されたのは、その描かれていた画材にあった。彼はスケッチをするとき何故か“大工用の鉛筆”を用いたことが知られていて、今回の絵画もそれが判明したので“ホンモノ”と判ったのだ。確かに、そういう部分というのは“こだわりの強い人”にとって簡単に変えることができない。実際、画像を見ると輪郭の力強いタッチは“ゴッホ作品”であることを裏付ける。現代においては“何十億円”“何百億円”と値が付くゴッホの作品だが、生前はほとんど売れることがなかった。したがって画商であった弟テオからの“借金を重ねること”で生活が成り立っていた。芸術や芸能の世界ではよくある話だが、世間的にはまったく才能を認められることなく、年齢だけが増えていくと、その苛立ちも加わって徐々に精神が崩壊していく。運命学的な観点からいうと「対人運」という部分が極端に“苦手”だったような気がする。現代でも繊細な芸術家に、そういう人たちは多い。才能がどんなに豊かでも、自分の感情を制御できない人は、周囲と協調することが難しい。孤立しやすく、気難しい人とみなされる。もっとも、それゆえ作品だけに“魂を込める”ことが出来たりする場合もあるので、一概に人格を否定できないが、何に対してもすぐキレてしまう状態が続くと“八方ふさがり”の人生になりやすい。そういう意味では不遇なときの“忍耐強さ”も「運命学」的には“才能の一つ”と言って良いのだ。
私は幼い頃、雑誌の「付録」というものが大好きだった。なぜかあの頃、少年雑誌は“付録ブーム”で、それぞれの雑誌が多数の付録をつけていた。いまでは考えられないかもしれないが「21大付録 続きを読む
作詞家や作曲家は自分の死後も「作品」が形となって生き続けていく。そういう点で、素晴らしい仕事だと思う。映画や小説もそうだが、自分自身が“この世”から消えても、自分が心血を注いだ作品 続きを読む
ひとは“或る目的”のためには、その長い年月の労力をも惜しまない。毎日、毎日、地下に潜っていって、トンネルを掘り続ける作業も“偉業達成”のためには仕方がない。その地下18mまで降りた 続きを読む
ときどき報道番組などで“限界集落”と呼ばれるものがクローズアップされる。そういう時、一時的には誰もが関心を示すが、要するにそれで終わって、やがてその記憶も薄れていく……。そういう町 続きを読む
走行中の車が対向車線方向に向かってノロノロと動き出す。その車に向かって、一人の女性が叫びながら走り出す。明らかに何らかの異常事態が発生。女性は必死に叫びながら、車を押し止めようとし 続きを読む
エンゼルスの大谷翔平選手が日本人最速の100号ホームランを記録した。文字通り、日本でもアメリカ大リーグでも「二刀流として大活躍」である。前にも書いたことがあるが、私は彼がまだプロ野 続きを読む
ことわざの中には、すぐ納得がいくものもあるが、なかなか納得のいかないものもある。例えば「人を呪わば穴二つ」ということわざも、なかなか即座には同意しがたい。人は誰でも、理不尽な眼に逢 続きを読む
どこか「マスクをしていたのに感染した」という現象と似ているような気がした。「防犯カメラ」が設置されているのに、万引きをする人たちが減らない現象だ。何気なく“万引きGメン”によって摘 続きを読む
わたしは元々あらゆる動物の“保護活動”というものを疑問視している。大自然の生態に対して、人間が「手を加えようとする」こと自体が“神の領域”を犯すことになるような気がするからだ。自然 続きを読む
富山市の「空港スポーツ緑地」と呼ばれる公園内に、その木はある。樹齢40年以上の木だが、その周囲で特別“大きい木”というのでもない。たくさんの木が植えられていた中の一本に過ぎない。誰 続きを読む