日本時間では明日の早朝、ドナルド・トランプ氏の大統領就任式が執り行われる。彼は表面的な発言や行動でも注目すべき人物だが、占星学の観点からも注目すべき点をいろいろと持っている。特に、その“就任式”当日の惑星配置が、大変に興味深いのだ。彼は元々太陽と月とが180度向かい合う日時に出生している。こういう人は本人の“意志”を表わす太陽と、“気分”を表わす月とが“向かい合っている”ので、本人の“思い”とは逆の方向に“感情”が動く。そうすると、どうなるかというと“矛盾ある行為や言動”を無意識にとるのだ。解かりやすい例を引くと、大好きな男性に向かって「大っ嫌い!」と喚きたてる少女を連想すると良い。第三者的に眺めると「矛盾の多い人だ」ということになる。実際、彼の発言や行動を見ていると、そういう部分が少なくない。したがって大統領としては、本来“叫んでいた”こととは真逆の政策を行ってしまう可能性が強い。その出生時の太陽と月だが、就任式の日時にはトランジット(現在移動中)の木星からは太陽に120度、月に60度の吉角を与えられ、その一方で土星からは太陽に180度、月に0度の凶角を与えられる。占星学の古典で“天のサンタクロース”と呼ばれた木星からは幸運を授けられ、“天の悪魔”と呼ばれた土星から“試練や災難”を試される。まさに“そういう一日”のアスペクトなのだ。他にもトランジットの天王星は60度と120度、火星は双方に90度と、アクシデントが生じやすい惑星配置である。かつてケネディ大統領は遊説パレード中に射殺された。リンカーンは観劇中に射殺された。キング牧師は演説中に射殺され、マルカムXもそうだった。彼は“絶頂期の時”がもっとも“危険な日”となることを努々忘れず、大統領の職務を全うしてほしい。
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