欧米人は“実験好き”である。例えば「コロナ感染」の実態を把握しようとしたなら、実際に観客を入れたライブを行って、どの程度の“感染者”が出るのか、調べればよい。そういうふうな発想をする。日本人の場合には医学者たちが「クラスターが出る」と警告すれば、何となくそれに従って“ライブ”を中止する。でも、実際に行ってみなければ、実態がつかめないじゃないか、というのが彼らの発想なのだ。そこでロンドンでは実際に「サッカーの欧州選手権」8試合を、その実験場とした。8試合の中には“準決勝”“決勝”の試合も含まれていたから、大盛り上がりであった。会場では収容人員を“75%”に制限して行った。日本でよく行われる“50%”ではなく、“75%”だ。その結果、どうなったか。6万人以上が観戦に来て、総計で6400人が感染をした…との“実験結果”を公表している。つまり、観戦した十人に一人は“感染した”ことになる。何しろ、欧州人のサッカー熱は異常なほどなのだ。「黙って応援しろ」という方が無理だろう。収容人員は75%だから満員ではないが、距離を取るのは微妙に難しい。そういう中では、やはりというべきか、クラスターは発生した。観客たちはそれを身をもって実証したのだ。この事実から考えて、スポーツ観戦、歌手などのコンサート、各種芸能の舞台、映画館、ショービジネスなどは、当分、100%収容で行うことは難しいということが解かった。ワクチン接種率さえ高まれば、通常の生活に戻れるのではないか、スポーツも、芸能も、飲食店も、本来の姿に還っていく…と期待されていたが、そうでもないらしいことが解かってきた。もっとも、欧州の観客と日本の観客を“同一視”して良いかは疑問だが、少なくともしばらくは“密着ライブ”には危険信号が灯り続けそうなのだ。やはり、早急に“治療薬”を開発・承認しなければ、日本の「ライブ」が死んでいく。
オリンピックを「平和の祭典」というふうな表現をしていたのはいつだったろう。いや、今でもだろうか。まさか、もう誰もそんなことは信じない。いろいろな意味で、オリンピックは汚れてしまった 続きを読む
ときどき“ややこしいこと”をする人がいる。そしてそれが妙に注目を集めて、欧米においては“寵児”として人気者になったりするケースも多い。そういう人物の一人が「アヤ・ナカムラ」だ。果た 続きを読む
わたしは動物たちに関して詳しくないのでわからないが、犬は「飼い主」を求める性質を持ち、猫は「飼われた家」を求める性質を持つ、ということは知っている。つまり、どこまでも飼い主を捜し求 続きを読む
国家の“経済運営”に大きな役割を果たすのが中央銀行の「利上げ」と「利下げ」の決断だ。現在、その「利上げ・利下げ」の両方で、日本とアメリカ…それぞれに“決断の時”が訪れようとしている 続きを読む
近年、アスリートたちの“早熟化”が進んでいる。あらゆるスポーツの分野で、幼い頃からの“英才教育”とでもいうか、特別指導が行われていて、それが実を結んで、早くからその能力を存分に発揮 続きを読む
世間の9割方が、今回の米大統領選は「トランプで勝負あった」と見ていたのに、ここにきてバイデン現大統領が「撤退」を表明。現副大統領である「カマラ・ハリス女史を推す‼」と方針転換した、 続きを読む
“時代の変化”はどうしようもなく、やって来る。それは誰しもが経験することで、どの年齢の人たちもが、いずれは感じるようになる。問題は、その変化に“自分を合わせて”生きて行けるかだ。こ 続きを読む
異常気象というのは、時として思いもかけぬ「発見」をもたらす。ブラジル南部を襲ったのは記録的な豪雨だった。それによって多数の地域で洪水とか土砂崩れなどが起こったのだが、それによって視 続きを読む
その名前は確かに父親が日本人であることを物語っていた。ファビオ・トシロウ・キクオ氏(42歳)は、6年間交際した相手であるブルーナ・ビジャリーニさんとの結婚式を無事に終え、翌々日には 続きを読む
第171回目の直木賞が、一穂ミチ氏に決まったという。最初は同人誌でボーイズラブ小説を手掛けていて、それが編集者の眼に止まり、近年、一般小説に転向していった作家らしい。それは良いのだ 続きを読む