“本が売れない”と言われているこの時代、一週間で6万部も売り切った小説がある。それも何の賞も受賞していない新人作家の私小説だ。主婦作家であり、無名作家と言って良い。宣伝となる新聞広告などは、これから行われるらしいが、これまでは何もしていない。それなのに何故か評判となり、そのタイトルは一気に知れ渡った。確かに興味深いタイトルだ。そして何となく中身が気になるタイトルだ。よくよく見ないと、タイトルが見当たらない。目の悪い人には、ちょっと不親切な“表紙”だともいえる。加えて著者名も、よくわからない。表紙の装丁も、イラストも、判然とせず、すべてが中途半端な“実験本”のようですらある。昔、江戸川乱歩の小説に『屋根裏の散歩者』というのがあった。押入れの天井板が偶然持ち上がることを知り、そこから屋根裏に這い上がって動き回り、アパート住人たちの私生活を、天井板の節穴から“覗き見る”生活が始まる小説だ。真下住人の私生活を“覗き見る”というのは、実際には不可能な行為だが、われわれの誰もが持っている“好奇心”や“妄想”を掻き立てるのに十分な設定ではある。それに近いタイトルが『夫のちんぽが入らない』のようだ。なかなかストレートなタイトルだ。書き手は、特別“私小説”を意識して書いたわけでもなく、官能小説を意識して書いたわけでもなく、或る種、自分の“生きて来た様”をそのまま率直に、何の飾りもつけず正直に書いた結果として、こういうタイトルに至ったのだと思う。だから、意図的な“狙い”のようなものは、実際に作品を読んでみると全く感じない。ただ奇妙なリアリティがあって、乾いた哀しさのようなものが、ぐいぐい読者の胸に入り込んでくる。さらに、もう一つ“学級崩壊”のテーマが潜んでいて、その部分もまた“入らない”ことと同じくらい“切なく”哀しい。悩める性生活、悩める親子問題に突き当たっている全女性に読んでほしい作品だ。
今回の選挙で、俗にいう“裏金問題”が影響して「自民党」からではなく「無所属」として立候補することになった東京17区の平沢勝栄元復興大臣。その平沢氏は、昔から“庶民派”ということで広 続きを読む
米動画配信大手であるネットフリックスが先頃2024年7月~9月の決算内容を発表し、売上高、最終利益、有料会員数ともに“過去最高”になったと報告した。それだけ「ネットフリックス」の名 続きを読む
10月15日に戸建て住宅に押し入って、そこの住人に暴行を加えて死亡させ、現金20万を奪って逃走した容疑者の一人が、その途中で“犯罪に加担する”バイトだと気付いたが、相手に自分の“個 続きを読む
今日10月20日で上皇后美智子さまが90歳を迎えられる。最近、骨折をされたそうだが、現在は回復されリハビリ中であるらしい。年齢が行くと誰でも骨がもろくなる。言ってみれば“骨折しやす 続きを読む
17日の午後に7歳の男児が静岡市内の交番に1人でやって来たという。小学1年生の男児は怪我をしていて、対応した警察官に対し「車とぶつかったけど、相手が居なくなってしまった」と訴えた。 続きを読む
世の中は変わっていく。だから、その変化にわれわれも付いていかなければならない。それは頭で解かっているのだが、身体はなかなか付いていけない。ローソンが一部店舗で「完全無人の店舗」を展 続きを読む
実は英国では、2015年にも一度、この同じ法案が審議されたことがある。結局、その時にはまだ議会を通過しなかったようだ。ところが、現在は現首相も“賛成”しているようで、世の中の動きと 続きを読む
大昔から「中国」というのは欧米諸国と比べて“解りにくい国”だが、こと「未来への準備」という点では、何を考えているのか、ほんとうに掴みにくい。同じ日のニュースに、その一方では“中長期 続きを読む
最近は一週間に一度は“ボディビル関連”のニュースを目にする。どの業界でも“身体づくり”が大流行りだ。しかも、男性だけではなくて女性たちにも大流行りだ。もちろん健康法の一つとして“フ 続きを読む
誰でも“自分の両親”の「血」を受継いでいる。嫌でも受継いでいる。時には両親よりも“祖父母の遺伝子”の方が強く表に現れることもあるが、とにかく“家系”や“血統”を変えることはできない 続きを読む