“本が売れない”と言われているこの時代、一週間で6万部も売り切った小説がある。それも何の賞も受賞していない新人作家の私小説だ。主婦作家であり、無名作家と言って良い。宣伝となる新聞広告などは、これから行われるらしいが、これまでは何もしていない。それなのに何故か評判となり、そのタイトルは一気に知れ渡った。確かに興味深いタイトルだ。そして何となく中身が気になるタイトルだ。よくよく見ないと、タイトルが見当たらない。目の悪い人には、ちょっと不親切な“表紙”だともいえる。加えて著者名も、よくわからない。表紙の装丁も、イラストも、判然とせず、すべてが中途半端な“実験本”のようですらある。昔、江戸川乱歩の小説に『屋根裏の散歩者』というのがあった。押入れの天井板が偶然持ち上がることを知り、そこから屋根裏に這い上がって動き回り、アパート住人たちの私生活を、天井板の節穴から“覗き見る”生活が始まる小説だ。真下住人の私生活を“覗き見る”というのは、実際には不可能な行為だが、われわれの誰もが持っている“好奇心”や“妄想”を掻き立てるのに十分な設定ではある。それに近いタイトルが『夫のちんぽが入らない』のようだ。なかなかストレートなタイトルだ。書き手は、特別“私小説”を意識して書いたわけでもなく、官能小説を意識して書いたわけでもなく、或る種、自分の“生きて来た様”をそのまま率直に、何の飾りもつけず正直に書いた結果として、こういうタイトルに至ったのだと思う。だから、意図的な“狙い”のようなものは、実際に作品を読んでみると全く感じない。ただ奇妙なリアリティがあって、乾いた哀しさのようなものが、ぐいぐい読者の胸に入り込んでくる。さらに、もう一つ“学級崩壊”のテーマが潜んでいて、その部分もまた“入らない”ことと同じくらい“切なく”哀しい。悩める性生活、悩める親子問題に突き当たっている全女性に読んでほしい作品だ。
今年の株主総会が何事もなく終わって、一応のケリが付いたかのように視えていたフジテレビ(厳密にはフジ・メディア・ホールディングス株式会社)だが、どうも、そうでもないらしい。その後も、 続きを読む
ここ数日、日本国内でも各地で猛暑や酷暑の状態が続いているが、その少し前から欧州においても熱波の状態は続いていて、各地でじわじわと“その被害”が拡大している。欧州の12都市、すなわち 続きを読む
昨日、外国人に関する“人権”や“難民”問題を扱っている主要な8団体が結束して、選挙に関連して拡散している「外国人が優遇されている」という噂は「まったく根拠のないデマであり誤解である 続きを読む
現在、ダライ・ラマ率いるチベット仏教はインド北西部ダラムサラに拠点を置いている。最近、ベトナムに派遣されていた高層の1人が現地警察と中国諜報員とによって拘束され、その3日後に“不可 続きを読む
人にはときどき“自分の人生”において、妙に“交錯する相手”というものがある。どうしても“避けては通れない相手”とでも言おうか。今から19年前、早稲田実業高校のエースだった斎藤佑樹投 続きを読む
30年ぶりに再ブレークしつつある女優……という形で取り上げられていたのが安達祐実氏だ。確かに30年前、子供ながら「同情するなら金をくれ‼」というセリフは俄然ブームを巻き起こし「流行 続きを読む
いま注目の参政党の党首・神谷宗幣氏が7月3日の街頭演説において「高齢の女性は子供が産めない」と発言したことに対して、一部の有名人たちが激しく嚙みついている。その代表は元宝塚女優の毬 続きを読む
なにやら物騒な予言が“独り歩きをしている”ようだ。漫画家のたつき諒氏による「2025年7月5日に大災害が起こる」という予言だ。都市伝説として、たつき諒氏には過去の東日本大震災の予言 続きを読む
熊本県天草市の本渡郵便局の配達員が、今年4月、配達すべき郵便物500個を“ごみ集積場”に破棄していて、それを集積場の近隣住民が気付き、郵便局に知らせて事件が発覚、問題の配達員が解雇 続きを読む
私などはどうしても昔の名前である「桂三枝」と言いたくなるのだが、もう6代目「桂文枝」を襲名して13年も経っている。それなのに、未だに「三枝」と言いたくなるのは、妙に、その名と本人の 続きを読む