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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


ドラマのように爽やかでない「医療機関の倒産」


最近の日本のドラマには“医療関係”を扱った作品が多い。だれもが“身体のこと”には関心を持っているし、死ぬかもしれない状態から「蘇えらせる人々」は“或る種のヒーロー”に違いない。したがって、そういうドラマが“一定数の視聴率”に貢献できるのは最初から分かっている。それに、そういうドラマだと多少演技の方に問題があっても、物語の流れの中で納得してしまう部分もある。何人もの若手俳優たちを“視聴者に記憶させる”のにもムリのない方法かもしれない。そういう形で、いくつものドラマに顔を出し、いつの間にか世間に認知されていく俳優も多い。特に最近のアイドル系の俳優は“似たような顔立ちの人たち”が多いので、役柄的に印象付けないと「顔」を憶えてもらえない。とにかく、医療ドラマは多く、たくさんの“若い俳優たち”が出てくるのが共通している。丁度、歌手などでも単独でビューではなく“集団デビュー”が「当たり前」になっているのと、どこか重なる。独りを、とことん追求するのではなく、多数の“若手たち”を登場させて“それぞれの物語”で引っ張っていく。だから、その“それぞれ”は誰でも“ありがち”なことが散りばめられ、あっちにも、こっちにも、愛想を振りまく、文字通り“アイドル的なドラマ”となっているケースが多い。ところで、そういうドラマにおいては“病院経営の闇”の部分は、ほとんど顔を出さない。最近の調査で、昨年一年間に倒産や廃業した医療機関の数は2000年以降で“786件”と最多になったようだ。通常の商売と違って、患者は常に増え続けているはずだが、どういうものか半数以上の医療機関は赤字経営が続いているらしい。これ以上の倒産や廃業は「医療そのものの崩壊につながる」として行政の援助などが求められている。診療報酬の改定が、物価高や賃金高に後れを取っているのだ。いまや優秀な医師も看護師も“報酬の高い所”へと流れがちである。もちろん、その地域のため“最善を尽くしてくれている”医師や看護師もいる。ただ他の職業に比べて、ゆっくり休養することが難しい医療の現場が“収入に見合うもの”になっていなければ人が離れるのは当然といえる。物価高が直撃している分野は医療系だけではないが、せめてヒーローやヒロインの多い医療ドラマの現実が“倒産の危機にあえいでいる姿”だけは観たくないような……。
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