一瞬、緊張が走った。私が「最初に訂正させていただきますが、先ほどの紹介で「筆跡占い」とありましたが、そうではなくて「墨色判断」という占いです」と言ったからだ。ブラマヨの吉田氏が「筆跡占い」として紹介したのは台本にそう書いてあったからである。実は前日、自宅での打ち合わせ段階で、私はこのことをスタッフの方に指摘し「訂正しておきます」と確認をとっておいた事項なのだ。最初に、ここから入ったので吉田氏は気分が悪かったのだろう。そのあとの展開でも終始私の言葉に否定的であった。日ハム“大谷翔平選手の2017年を占う”という関西系TVの番組収録での話である。大谷選手は若干、戸惑ったような表情を浮かべたが、それだけだった。収録は直前になって“事前打ち合わせ”と、いろいろな部分が変わった。前日までは吉田氏にも大谷選手同様に書いていただき、その比較も行う、という“手はず”であった。変えるのであれば“事前打ち合わせ”など意味がない。私はいつもそうだが、TVは最初から“ぶっつけ本番”で収録してくれる方が楽である。大谷翔平選手に筆文字で「日本一」と書いていただき、その“筆文字によって占う”のが今回の役割だ。「墨色判断」は1000年以上の歴史を持つ本格的な占いである。遊びではない。だから大谷選手が書いた「日本一」には“弱点”があったので、そのまま素直に解釈して判断した。「スタート時に問題あり」「下半身、特に足の怪我に要注意」「フルシーズン働ければ素晴らしい成績を残せるが、それは難しい」などである。多分TVなので、大谷氏自身は気にしないだろうが、配慮した流し方をするだろう。だから、あえてここに書いたのだ。彼の書いた「本」という文字の左右の祓いは明らかに掠れていた。膝から下に故障が起こってくるサインだ。さて、これらが実際に流されるか、そして吉田氏とのやり取りが流されるか、要注目!
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