昔の推理小説やテレビドラマなどでは、舞台上演中に大型の照明装置が落下してきて、出演俳優が亡くなってしまう……場面などが“謎の一つ”として登場したりした。けれども、これは実際の事件である。10月9日の深夜、モスクワにあるボリショイ劇場では「サトコ」というオペラが上演されていた。ボリショイ劇場はロシアを代表する劇場の一つで、主にバレエとオペラの上演に使用される。今回の事故は、その劇場本館の大ホールで、上演されていた舞台装置の一つである大型の照明器具が、物語の場面転換中に落下したことで起こった。出演中だった37歳の男性俳優が、落下してきた照明器具の下敷きになってしまったのだ。もちろん、劇場内は騒然となり、上演は直ちに中止され、すぐに警察が駆け付け、入念に現場検証を行っている。“場面転換中”ということで、どうしても舞台装置は素早く順序だてて行わないと、ぶつかったり、外れたりしやすい。ましてや深夜なので、天井付近は照明以外の部分は暗かった可能性が強い。日本のミュージカルや歌舞伎などの舞台でも、大きく入れ替わるような場面ではちょっとした事故など発生しやすい。こういった“ショー”としての舞台には、或る種、危険はつきもののような気がする。私がまだ十代の頃だったか、サーカスの上演中に“猛獣使い”がライオンに襲われて亡くなってしまう事故が起こったことがある。近年では、ノアのプロレス公演中に、社長も兼ねていた三沢光春氏がバックドロップを受けて動かなくなり、そのまま死亡してしまった事件があった。よく「俳優は舞台の上で死ねたら本望」などというが、今回のようなアクシデントによる死亡は、三沢光春氏のようなリングで試合中の“技を受け死亡”とは若干意味合いが違うような気もする。そういえばプロレスラーでは力道山も、人気絶頂の時に刃物を持った暴漢に襲われて死亡したのだった。私の場合は、占いの鑑定中に死亡するというのは考えにくいので、占いに関することを執筆中に倒れて、そのまま死亡するという形が、ベストなのかもしれない。だが、どう考えても“人気が沸騰する”などということはなさそうなので、誰にも知られず、ひっそりと亡くなってしまうに違いない。
どのような分野でも、その分野における“潜在能力”というか“天才的な素質”というか、先天的な能力が極めて高い人物というのが時として出現してくる。それがもっとも分かりやすいのは「アスリ 続きを読む
アメリカの現副大統領であるカマラ・ハリス氏の「真珠」についての記事があった。もちろん彼女はトランプ氏に勝てば女性初の大統領になる。アメリカの場合、日本以上にファッションに関してうる 続きを読む
名前というものは奇妙なもので、いったん、その名前が定着すると、人は“その人”を「そういう名前の人」として認識する。そして、その“名前と本人のイメージ”が一致している場合、その名前は 続きを読む
今日から「紀州のドンファン」と呼ばれた野﨑幸助氏(享年77)の“覚せい剤中毒死事件”で逮捕された須藤早貴の裁判が始まる。2021年4月に逮捕されてから3年以上経過して、やっと開始さ 続きを読む
石川・丹羽・舟橋……と書いて、それを「石川達三・丹羽文雄・舟橋聖一」と当てられる人が居るなら、相当な文学通に違いない。いずれも昭和初期から中期にかけて活躍した作家たちだからだ。しか 続きを読む
ときどき「時代と運命」というものを考える。昔だったら“恥ずかしいこと”とか“イジメられそうなこと”とかが、いまや“個性”として受け入れてくれる多くの人たちがいる。時としては、それが 続きを読む
2024年上半期の「バー、キャバレー、ナイトクラブ」の倒産が、過去10年で最多の件数になっているという。「夜の街」が衰退し始めている…というのだ。実質的には“コロナ禍”の時からの現 続きを読む
わたしは子供の頃から「お化け」的なものが苦手だった。20代から30代にかけては、不思議と“そういうもの”に対してミステリーの一部として探求心が強まり、嫌ではなくなったが、どういうも 続きを読む
近年の中国における若い起業家や芸能人などを観ていて「欧米的になったな」と感じることが多い。中国でも韓国でも、ドラマなどでは“富裕層”を題材にしたものが多いが、そこに登場する近年の“ 続きを読む
奈良県の国道沿いにある「コメダ珈琲店」で5日の白昼に殺人事件が起きた。上空からの映像を見ても、店の敷地面積は広く、かなりの大型店である。最初は中年女性が首を刺されて救急搬送された… 続きを読む