いつも思うのだが、毎年、まるで“テーマ”が決まっているように、それぞれの「災難」が襲ってくる。昨年の実質2月に始まった“コロナ騒動”は、一年経って徐々に終息を見せる。私は最初から“一年間がメド”だと見ていたが、マスコミも多くの人も「数年間は拡大が続く」と意気込んでいた。常に、物事を“運命学的に捉える”私は、仮に何年も続いたとしても、それはあくまで“余波”としてであって、人々の印象として「コロナの年」は昨年だけになる。そして“主役”が入れ替わるかのように、今年は「山火事」が出て来た。アメリカなどでは「寒波」も“主役”を望んでいるようだが、少なくとも日本では「山火事」の方が“主役”を掴みそうである。それにしても、強風の中で樹木の生い茂った山中で“焚火”をするのが危険なことは常識である。近年、キャンプというのが“一種のブーム”になっていて、それに伴う形で“インスタ映え”する焚火が多数SNSに投稿されるようになった。TV番組でも、その“ブーム”に乗っかろうとするかのように、タレントたちを使ってキャンプシーンを流す。今回の栃木県足利市の山林火災は、ハイキングコース途中の休憩場所からの出火だと推測されている。焚火であったか、タバコの火の不始末であったかわからないが、強風であったことを考えれば、慎重に処理しなければならなかった。そもそも強風の日に戸外で“火”を扱うこと自体が危険なのだ。足利市の山林火災に隠れて大きく報道されていないが、東京の青梅市でも山林火災があった。こちらの方は明らかに住宅火災から“飛び火”したもので、乾燥している時期は“飛び火”から山林火災が引き起こされることも多い。こちらの方は丸一日かけて、ようやく鎮火した。多分、住宅街からの飛び火で消火しやすい地域だったからだろう。それに比べて足利市の方は、住宅街に近いとはいえ山中であり、しかも強風で消火できない状況が続いた。広範囲に広がった現在では、近隣の民家が犠牲となるのは間違いがない。地震や台風などと違って“人災的な要素”もあり、或る程度、刑法上の責任を取らせて警鐘を鳴らす方が良い。そして、私が何よりも恐れるのは「山火事」と「火山噴火」の“連鎖”だ。運命学的には「山林火災」も「火山噴火」も“同列”のものだ。そして、昨日、鹿児島県の諏訪之瀬島の御岳で噴火が起こった。「コロナ騒動」が沈静化するのは良いことだが、それに代わる形で次々と「山林火災」が続くようなことだけは避けなければならない。
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