世の中にはさまざまな「呪術信仰」や「迷信」がある。アフリカ南東部一帯に存在している「アルビノ呪術」信仰もその一つだ。「アルビノ」とは、“先天性色素欠乏症”とも“先天性白皮症”とも呼ばれるメラニン色素が欠乏した病気で、アフリカで黒人から生まれているのに“白人のような肌・髪・眼球”として成長していく人々のことである。こういう生まれつき「色素の乏しい子供たち」が、例えばマラウイ国には1万人もいる。つまり黒人なのに“色が白い”のだ。“白髪”の場合もあり、“金髪”の場合もある。黒人社会において“白い肌”は目立つ。それは古代から“呪術の対象”となった。古代中国でも先天性の“奇形児”は“天の御使い”とされていた。同じような慣習が、アフリカ南東部にあったに違いない。タンザニア国の呪術師は、アルビノの手肢の骨と臓器と血液を調合して「お守り」をつくる。この「お守り」用として、アルビノの“手肢”が必要なのだ。近年、それは高騰し、高値で取引される。さまざまな地域で殺害事件が起こり、国連の調査チームが現地調査に赴いた。その矢先に21歳のアルビノ女性が男10人に襲われ、手足の骨8個を取り除いた後で袋詰めにされ、土に埋められた。その主犯格は彼女の叔父であった。アルビノ事件に関連して、警察は最近になって心霊治療師や予言者と称する輩225人を逮捕したケースもある。「アルビノの骨は大金をもたらす」という噂が無くならない限り、この種の事件は続いていくだろう。
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