近年、健康面や肉体面では人間本来が持っている「再生能力」を見直そうとする機運が高まりつつある。そういう医療・研究が、一見“失われたかに思えた機能”を蘇らせるのは素晴らしいことだ。ただ人間が本来持っている「再生能力」は、肉体的な機能ばかりに働いているわけではない。多くの人は見逃しているが、人間の歩む「人生・運命」においても、同様に発揮され得るものなのである。つまり、何かの事情で一度失ってしまったかに思える“社会的な立場”とか“手腕や才能”とか“財産や栄誉”などは、実は完全に失われてしまったのではなく、一時的に“見失ってしまっている”場合が多いのだ。見失っているのだから、“見つけ出せば良い”だけの話で、元々の素質としては“十分その力を持っている”ケースが圧倒的に多いのだ。ただ物事すべてにはタイミングがあり、それぞれの“状況的な変化”というものもある。だから全く同じ形で「再生」しようと焦ると、失敗を繰り返してしまうケースが多い。また“やみくもに右往左往する”のも墓穴を掘る場合が多く、再生には或る程度“チャンスを窺う粘り強さや冷静さ”も必要なのだ。
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