どうも最近、“戦いの場”を間違えている戦士たちが多いようで、相撲にしろ、レスリングにしろ、本来の“戦いの場”ではないところでガチンコを演じている方達が多い。近年、週刊誌などが片側だけの取材を基に報道するケースが多くなってきたことで、後からもう片方の“反論”を掲載するなどして“泥沼化”する主張が多くなった。ネットなどの書き込みにしても、どちらの側に属するかによって、観方・捉え方が180度異なり、いったいどっちの言い分が正しいのかだんだん分からなくなってくる事象も多い。国家間の“争い事”でも同様の傾向がみられ、どの国の主張が正しいのか、判然としなくなりつつある。今年は特に、年初からそういう感じの“ぶつかり合い”が多い。おそらく、この後も一年間、そういうような出来事が続いていくに違いない。実際、物事には、明らかに“正・邪”を定められるような問題と、なかなか判別がつきにくい問題とがある。例えば“パワハラ”とか“セクハラ”とかにしても、明確な証拠とか証明が出来るものは別として、微妙な場合が山ほどある。昔なら、何の問題もなかったことが現代だと“名誉”や“地位”や“職場”を失う事態に発展しかねない。果たして、それほどのことなのだろうかと首を傾げる場合もあれば、当然だなと思うケースもある。昔なら“闇に葬られた”ような問題も、現代なら徹底的に抉り出される。もちろん、正義は大切なのだが、どこか昔のような“清濁入り交じっている世の中”の方が、懐かしく感じられるのは私だけなのだろうか。
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