全体的特徴
惑星のほとんどがMC―ICラインの左側、つまり東半球に集中しているホロスコープです。このようなホロスコープを持って生まれている場合、前半生に“運命的な出来事が起こりやすい傾向”を持っているものです。彼女の場合も、十代の内に様々な出来事を体験しながら成長しています。もうひとつ、この片寄りは“自分自身が周囲に対して強い影響を与えていく”ことを意味するもので、そういう意味では“影響力の強い生まれ”であるといえます。
実際、後藤真希さんの場合でも、彼女が「モーニング娘」に加入したことで、グループ自体が“人気の頂点”に達し、弟も芸能界入りを果たし、母親の居酒屋も繁盛するなど、周囲に強い影響を与えました。さらに17歳という若さで「モーニング娘」を早期に彼女が卒業したことで、今度はグループ自体の人気に陰りが見え始めた…とも言えそうです。
このホロスコープでは、その人の“天職”に関連の深い“MC=しし座”に位置して“華やかな世界”に適し、“MC近くに金星”も存在して“歌や踊りで輝く”のは、占星学的にはもっとも理想的な人生と言えます。“華やかな世界”において“美と愛を届ける”ことこそが彼女の生き方である―と星は告げていたのです。又、彼女の場合“先天的パートナー”や“結婚”を意味する第7ハウスには“DES=おうし座”が来ていて“財力のある優しい男性”がふさわしいことを暗示しています。しかも、その付近にドラゴンヘッドが位置していて“宿命的な相手”或いは“前世的関わりのある相手”となることが告げられています。
アスペクト
彼女の場合、太陽、水星、金星、海王星は、いずれも各星座の0度前後に位置し、それぞれ強い影響を与え合っています。これらの惑星が人生をリードしていくことは間違いがありません。太陽と水星の0度は“事務処理能力の優れている”ことを表わし、日常の生活においては“意外なほどの几帳面さ・神経質な部分”があるだろうことを表わしています。
しかも、この太陽と水星は共に海王星と90度アスペクトです。“幻想的な分野に素質がある”こと、及び“詩的感性がある”ことを表わし、自ら“作詩を手掛ける”とか“映画企画を持ち込む”のに適した素質を感じさせます。金星と海王星の120アスペクトは“芸能分野―特に舞台での才能”と“神秘的な歌や踊りの素質”に恵まれていることを表わしています。ただMC位置と90度を作っている土星があるため、仕事には“或る種の憂鬱さ”が常につきまとっているかもしれません。
又仕事を“邪魔する存在”が出現しやすい傾向も持っています。火星は木星と150度位置にあり、金運の波は激しく、しかもトラブルを生じやすい傾向も見逃せません。性的欲求は激しく、性的感受性も豊かで、仕事関係から性的関係を結ぶ男性が出て来やすい運命と言えます。金星と月とは135度で、家庭・家族を愛しながらも、その家庭には安住できない傾向を元々持っている所がありそうです。
注目すべきトランジット度数
彼女の父親が転落死した年、トランジットの冥王星は「いて座」1度にあって、出生時の金星=おとめ座1度と90度アスペクト、トランジットの天王星は「みずがめ座」4度にあって、出生時の冥王星と90度アスペクトです。
彼女が「モーニング娘」の追加オーディションに合格、「LOVEマシーン」でデビューした年、トランジットの海王星は「みずがめ座」2度にあって、出生時の金星に150度、トランジットの天王星は「みずがめ座」14度にあって、出生時の天王星=いて座14度に60度アスペクトです。17歳で「モーニング娘」を卒業した年、トランジットの冥王星は出生時の天王星に0度アスペクトで重なり、トランジットの海王星は出生時の木星に0度アスペクトで重なり、トランジットの天王星は出生時のMCに対して180度アスペクトで真正面に位置し、トランジットの土星は出生時の太陽に90度アスペクトです。
エイベックスへの移籍を公表した年、トランジットの冥王星は「やぎ座」0度で出生時の太陽・水星に90度アスペクト、出生時の海王星に0度アスペクト、出生時の金星に120度アスペクトです。又トランジットの海王星は「みずがめ座」24度で出生時のMCに180度、出生時の土星に90度アスペクトです。母親が転落死した2010年は、トランジットの冥王星が「やぎ座」3度にあって、出生時の冥王星に60度アスペクト、トランジットの海王星は出生時の土星に90度アスペクト、トランジットの天王星は出生時の土星に120度アスペクト、トランジットの土星が出生時の冥王星に30度アスペクトです。
7月・8月はトランジットの天王星と木星が重なって出生時の太陽・水星に180度、金星に150度、海王星に90度と、心身共に“大いなる変身”の時期を迎えているようです。