このところ「日本株」の“動き”が明らかにおかしい。“生き物”と呼ばれる「株価」の動きだが、大体は上下どちらかの方に“引寄せられながら”動いていく。ところが、最近は「世界」というよりも「地球」そのものの“自然破壊”が各地で見受けられ、一方では“森林火災”や“熱波”が世界中に広がり、その一方では“大洪水”や“浸水被害”が世界各地を襲い、さらには大地震によって街や地域が崩壊される。加えてタリバンなどの“テロ国家”誕生など「世界」を“不安に陥れる”ニュースばかりが流れる。日本のコロナも収束のめどが立たない。これらすべてが「世界経済」にとってマイナスに働く。前にも言ったように「日本株」は“世界経済の見通し”で大きく上下する。それは世界景気に関わっている企業が多いからだ。もちろん「日本株」の上下は、そのまま“一年後”“二年後”の日本の実体経済の予兆となる。今現在の株価は、半年以上先の“日本の社会”を反映したものなのである。どうして未来を“先取り”するのかというと、さまざまな商売の“予約状況”をもとに各企業が将来に備えるからである。しかも、それらは的確な“数字予測”によるというよりも、世界中の投資家たちの“勘予測”から出発している。結局、株価の上下というのは、最終的には投資家たちの“勘の集合”によって成り立っているからだ。その“日本の株価”なのだが、どうも判然としていない。じりじりと下がりながらも、まだ完全な“死に体”ともならずに、再び“浮上”していくきっかけを窺っているようにも見える。しかも、その長期的“見通し”が下されるのは、ここ3日間くらいの「日本株(厳密にいうと「日経平均」ではなく「トピックス」の方)」に掛かっているよう感じられる。ここ3日間、トピックスが連騰すれば再び浮上していくし、ここ3日間、トピックスが下落してしまえば、しばらく「日本株」は下落を続けていくだろう。さいわい昨日、今日とアメリカの株価が大きく上昇した。それに連動して「日本株」も上昇する可能性は強い。もし、ここで大きく上昇すれば、再び浮上していく可能性が強い。それは世界の投資家たちが、地球環境に問題があっても、ここ数年は“世界経済が復活していく”と「勘」として予測していることになる。だから「日本株」も上昇するのだ。そして、その逆になる場合、つまり、息切れしたように「日本株」がずるずると下落していく場合は、最初、V字回復を見込んでいた投資家たちが、さじを投げた形で、しばらくの間「日本株(特にトピックス)」は下降ラインを描くだろう。
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