新聞記事からの抜粋に「十二支」では、なぜ“ネコ”を加えなかったのか、という趣旨の話が載っていた。そして動物学者に問い合わせて、十二支選定の時代にはまだネコが古代中国には存在していなかったからではないか、という結論に辿り着いていた。確かに、今から4000年ほど前の中国にネコは存在しなかった。エジプトでは5000年以上前から存在していたネコが、中国にまで進出してきたのは、今から2000年前頃のことだろうと推測されている。存在しないものは取り入れようがない。そこで気になるのは「龍(辰)は存在していたのか」という問題である。十二支には、古代中国における“身近な動物”が当て嵌められた。その当時、虎(寅)は既に人々の暮らしの中に溶け込んでいる動物だった。ところが、その当時というか、現在でもそうだが「龍(辰)」は実在していない。にもかかわらず十二支の中に紛れ込んでいる。どうしてだろう。私は昔、そのことが不思議で仕方がなかった。古代中国人の生態を調べると“想像上のもの”にはあまり関心を示さない。あくまでも実生活に“関与”するもののみに関心を示す。だから、古代中国の“自然観”では「海」というものは存在していないのだ。その代りのように「大河」が、実質的には海の役割を果たす。原初の十二支は、動物それ自体ではないので、甲骨文字(象形文字)としては「巳→蛇」と「亥→猪」くらいしか、動物の象形をそのまま十二支の源字としていない。ちなみに「巳」の蛇には二種類あって、実際に蛇の象形と思える形と、人間の乳幼児の象形とである。「亥」の方は“猪の仲間”である豚の象形である。さて「辰」の方はどうかというと、これにも二種類あって、その一つは明らかに“大蛤”の象形。もう一つが“謎の動物”の象形。そして多分、この“謎の動物”が実際の古代中国に生息していた動物に違いないのだ。つまり「龍」だ。私はそれを「イリエワニ」だと確信している。なぜなら、あまりにも“伝説の龍”にいろいろと似ているからだ。まず顔立ち。その横顔、眼や鼻や口の位置などピッタリである。四つ足であり、しかも“五本指”を持つ。硬い鱗で全身おおわれている。尾が長い。普段は水中に暮らす。古代中国にはイリエワニは生息しなかったという説もあるが、もしかしたら殷王朝の祖先が“生息地域の出身だった”可能性もある。
オリンピックを「平和の祭典」というふうな表現をしていたのはいつだったろう。いや、今でもだろうか。まさか、もう誰もそんなことは信じない。いろいろな意味で、オリンピックは汚れてしまった 続きを読む
ときどき“ややこしいこと”をする人がいる。そしてそれが妙に注目を集めて、欧米においては“寵児”として人気者になったりするケースも多い。そういう人物の一人が「アヤ・ナカムラ」だ。果た 続きを読む
わたしは動物たちに関して詳しくないのでわからないが、犬は「飼い主」を求める性質を持ち、猫は「飼われた家」を求める性質を持つ、ということは知っている。つまり、どこまでも飼い主を捜し求 続きを読む
国家の“経済運営”に大きな役割を果たすのが中央銀行の「利上げ」と「利下げ」の決断だ。現在、その「利上げ・利下げ」の両方で、日本とアメリカ…それぞれに“決断の時”が訪れようとしている 続きを読む
近年、アスリートたちの“早熟化”が進んでいる。あらゆるスポーツの分野で、幼い頃からの“英才教育”とでもいうか、特別指導が行われていて、それが実を結んで、早くからその能力を存分に発揮 続きを読む
世間の9割方が、今回の米大統領選は「トランプで勝負あった」と見ていたのに、ここにきてバイデン現大統領が「撤退」を表明。現副大統領である「カマラ・ハリス女史を推す‼」と方針転換した、 続きを読む
“時代の変化”はどうしようもなく、やって来る。それは誰しもが経験することで、どの年齢の人たちもが、いずれは感じるようになる。問題は、その変化に“自分を合わせて”生きて行けるかだ。こ 続きを読む
異常気象というのは、時として思いもかけぬ「発見」をもたらす。ブラジル南部を襲ったのは記録的な豪雨だった。それによって多数の地域で洪水とか土砂崩れなどが起こったのだが、それによって視 続きを読む
その名前は確かに父親が日本人であることを物語っていた。ファビオ・トシロウ・キクオ氏(42歳)は、6年間交際した相手であるブルーナ・ビジャリーニさんとの結婚式を無事に終え、翌々日には 続きを読む
第171回目の直木賞が、一穂ミチ氏に決まったという。最初は同人誌でボーイズラブ小説を手掛けていて、それが編集者の眼に止まり、近年、一般小説に転向していった作家らしい。それは良いのだ 続きを読む