多くの人は、北朝鮮と韓国との間で完全な“非核化”や“平和協定”など実現できるのだろうか、と懐疑的である。ところが、意外にもあっさりと両国は“固い握手”を交わす。なぜなら両首脳とも、最終的な狙いは一致していて「南北統一」にあるからだ。特に金正恩氏はこの機会を狙っていた。彼は「南朝鮮(韓国)」を手に入れたいのだ。それに対して文在寅大統領も“統一”へ向けての地ならしに異存はない。韓国内からは、この会談に対して批判的な声もある。北朝鮮がただで“非核化”や“平和協定”を結ぶとは考えられないからだ。けれども、文大統領は中断されている「南北の特区」である“開城工業団地”の復活が出来れば、経済効果が大きいので批判をかわせるだろうと考えている。それに、北朝鮮とアメリカの間に立って、背後からトランプ大統領の視線を浴びているだけに、文大統領としてはもはや後戻りできないのだ。それに「南北統一」に近づけることで、韓国内の“拉致問題”に対しては大きな前進となる。日本の“拉致問題”は知らないが、少なくとも韓国内の“拉致問題”解決の手段としては極めて有効なのだ。北朝鮮にとっては、アメリカからの脅威が去れば、あとはどうでも良い。いや、あとは「南北の統一」だけが課題となる。金正恩氏にとって、文在寅氏は交渉しやすい相手なはずだ。何しろ文大統領は、自国民に対しては“何らかの成果”を掲げなければならない。アメリカに対しては「米朝会談」のお膳立てをしなければならない。二つの役割を義務付けられている。金正恩氏の方は、交渉決裂なら何も決めずに手ぶらで帰っても良い。だから強気で挑めるのだ。それにしても、もしも将来「南北統一」が実現したなら、日本にとって「朝鮮国」は“敵”となるのか、“味方”となるのか、“友達”となれるのか、誰にもわからない。
石川・丹羽・舟橋……と書いて、それを「石川達三・丹羽文雄・舟橋聖一」と当てられる人が居るなら、相当な文学通に違いない。いずれも昭和初期から中期にかけて活躍した作家たちだからだ。しか 続きを読む
ときどき「時代と運命」というものを考える。昔だったら“恥ずかしいこと”とか“イジメられそうなこと”とかが、いまや“個性”として受け入れてくれる多くの人たちがいる。時としては、それが 続きを読む
2024年上半期の「バー、キャバレー、ナイトクラブ」の倒産が、過去10年で最多の件数になっているという。「夜の街」が衰退し始めている…というのだ。実質的には“コロナ禍”の時からの現 続きを読む
わたしは子供の頃から「お化け」的なものが苦手だった。20代から30代にかけては、不思議と“そういうもの”に対してミステリーの一部として探求心が強まり、嫌ではなくなったが、どういうも 続きを読む
近年の中国における若い起業家や芸能人などを観ていて「欧米的になったな」と感じることが多い。中国でも韓国でも、ドラマなどでは“富裕層”を題材にしたものが多いが、そこに登場する近年の“ 続きを読む
奈良県の国道沿いにある「コメダ珈琲店」で5日の白昼に殺人事件が起きた。上空からの映像を見ても、店の敷地面積は広く、かなりの大型店である。最初は中年女性が首を刺されて救急搬送された… 続きを読む
近年、驚くほど多くの日本人サッカー選手が海外で活躍している。男女とも、そういう時代になった。ドイツの2部リーグで活躍していたMF田中碧氏が英国の2部リーグであるリーズからオファを受 続きを読む
世の中にはさまざまなことを“自称する人”が居る。自称しても、それが特別世の中に“危害をもたらす”ことでない限りは、なんとなく傍観されるか、無視されるだけで済む。ただ、その自称する人 続きを読む
どうもスッキリとしない「疑惑潔白会見」だ。総合格闘家の平本蓮氏が弁護士二人を同席して“薬物疑惑”を真っ向から否定した。そもそもの告発者が、身内側ともいうべき格闘家の赤沢幸典氏から出 続きを読む
正直、この作家のことを深くは知らない。何となくざっとは知っているのだが、その程度だ。だから、もしかすると、わたしに“彼女のことを書く資格”はないかもしれない。それでも「グリオーマ」 続きを読む