「文學界新人賞」の公式サイトに載せられている選考委員たちの言葉がSNS上で話題になっているそうだ。いずれも現役の人気作家たちが選考委員となっているだけに、新しい才能を待ち望む気持ちが表現されている。それぞれ本文はもっと長いが一部のみ載せる。青山七重氏は「あらゆる可能性をかいくぐったタフな小説を読ませてほしい」阿部和重氏は「独自性や新奇性や革新性を歓迎します」中村文則氏は「あなたの文学を全力で小説に込めればいい」村田沙耶香氏は「同じ書く生きものとして未知の小説を楽しみにしています」そして金原ひとみ氏は「何でもいいよ!小説が書けたら送ってみて!」という感じである。ちなみに、金原氏の文だけはまったく略していない。この金原氏の“応募歓迎の一言”が「シンプルでいい」と、特に注目されたようだ。彼女は多分、意識して「小説家」を目指して書くというより、何気なく“書けてしまった”的な小説の方が気負いがなくて好いと感じているからかもしれない。実際、小説家には意識して“その道”を目指した人も多いが、或る種の偶然から書いたものがきっかけで“プロ作家”となっていった人も多い。同じようなことは「占い師」にも言えて、私のように幼少期から「占い師」を目指した人もいるにはいるが、比率的には少ない。人生の途上で何らかの出来事が起こって、それがきっかけで「占い」に手繰り寄せられていった人たちが多い。小説家と共通するのは、比較的“自由が利く”職業である、という点だ。したがって、副業・兼業の形で「占い師」を行っている人は多い。実際、小説家も占い師も“職業の安定性”という部分では、きわめて低い。つまり、将来に対しての“保証”というものがまったくない。昔と違って、現代においては“さまざまな職業”で同じことがいえるが、組織的な仕事よりも単独で行う仕事の方が、その“不安定さ”は強い。もっとも、その分“自由”と“気侭さ”が許されてもいるわけで、だから会社組織の中で「合わない」と感じ、日頃から“自由”を求めている人にはうってつけの職業だとは言えるだろう。
彼がTVに出始めた頃、わたしは彼の発言に対し「それはないだろう」と思うことが多かった。それに、どこか人間としての“冷たさ”を持っているようで、その部分も私には好きになれなかった。た 続きを読む
たまたま2人の人物の新刊書と、それにまつわる自伝的なインタビュー記事を目にした。その一人は元将棋棋士の桐谷広人氏であり、もう一人は元プロレスラーの赤井沙希氏である。元棋士7段であっ 続きを読む
「北朝鮮」という国は、ほんとうに解からない。11月29日は北朝鮮で航空隊が創設された記念日「航空節」だが、それに合わせて金正恩氏と“その娘=ジュエ”氏とが空軍司令部を訪れたと報道さ 続きを読む
通常、政治家が“新党”を結成すれば、なんとなく一時的ではあっても“新鮮な雰囲気”が漂うものだ。ところが、今回の新党結成の記者会見は、そういう“新鮮さ”というものがまったく感じられな 続きを読む
単身者や核家族が多くなったことで、ペットを飼う人たちが増えている。犬や猫だけでなく、近年は“さまざまな生き物”をペットとしている例が多い。彼らのほとんどは、そのペットを「家族」とし 続きを読む
ときどき歴史上の人物が、歴史遺産的な事柄に対して貢献していた事実を知る。今回の貢献も、地味だが貴重な貢献と言える。ユネスコの「世界の記憶」国内候補として文部科学省が「三種の仏教聖典 続きを読む
人は最終的に“自分の居場所”を求めて生きて行く。どんなに恵まれた環境でも、そこに“自分が居ない”と思えば、その中で“倖せ”を実感することはできない。人は、本能的に“ここが自分の居場 続きを読む
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昔から「死人に口なし」というが、わたしは前から疑っている。ほんとうは死人でも“口がある”場合があるような気がするからだ。特に、殺人事件とか予期せぬ事故に巻き込まれるとかして亡くなら 続きを読む
作家の伊集院静氏が亡くなった。わたしがこの人に注目したのは、彼がまだ作家デビューしたての頃、たまたまその履歴に作詞家としてのペンネームがあり、その名の方で想い出す作品があり「おもし 続きを読む