私は時々ネットを通じて占いの古書を購入する。自分が読んでいない占い関係の本で、タイトルが興味をそそるものなら、極端に高くなければ購入する。そういう意味で、主だった“占い書籍”はほとんどの場合、眼を通している。これはもちろん、占いそのものが“好き”だからなのであるが、それだけでもない。世の中に“埋もれていった占い”はないのか、人知れず真摯な研究を遺した占い師はいないか、調べたい目的もある。そうして、そういう「占い」や「占い師」に、いつか“命”を与えてやりたいのだ。世の中に“出して”あげたいのだ。どういう方法で「命」を与えるか、方法としては三つある。その一つは、その“占法”を、或いはその“技法”を、自分自身が実占の場で試し用いることで“命”を吹き込むこと。その一つは、私が自分の著書の中に“その占い”や“占い師”のことを記述して、世に知らしめてあげること。その一つは、やがて私がネットを通じて「占い古書店」を開いて、その中に並べることで、商品として蘇らせること。これらのどれかによって、その埋もれていった“占いの研究”や“占い師の存在”を蘇らせることが出来る。或いは、命を吹き込むことが出来る。おそらく、占いの本を書いて、自分なりの研究をまとめて書籍化しても、それが一般書店の棚に並ばず、世の中から消えていった本や著者の場合、何十年も経ってしまえば、誰もがその占いを忘れていってしまうだろう。実際、そういう占い師が山のように居る。そういう意味もあってたくさんの古書を購入するのだが、本当に“汗と血が滲み出ているような本”は少ない。大抵は“切り貼りされた本”である。つまり、それまでにもある諸説の一つを、まるで自分の発見とか研究でもあるかのように、記述している場合が多い。或いは、確かに本人の研究なのだが、あまりにも自分本位で、世の中に“一般化”させるほどの理論も技術も備わっていない“未完成な研究”の場合も多い。未完成な研究の場合、最初から“未完成”であることを公にして発表すれば良いのだ。そうすれば、誰かが引き継いでくれる。世の中に“占い師”は山ほどいるのに、私から見て、この人物の占いを世に出したい、この占いを後世に残したい、と心から思えるような古書は、まことに少ない。
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